2017年5月17日水曜日

湿地を利用するツバメ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日私はセミナーの学生さんと八竜湿地に行ってきました。湿地を取り巻く森の中にはキツツキのアオゲラのつがいが今年も子育てをしているのでしょう。木の幹を高速でたたくドラミングや,口笛のようなさえずりをしたり,あるいはキョッ,キョッと地鳴きをしたり。姿は見えませんが,2羽がコミュニケーションを取っている様子がうかがえました。

 さて,写真は八竜湿地の上の段,通称「旧池湿地」で撮ったものです。最近時々雨が降っているにもかかわらず,湿地本体に水はありません。しかし,乾ききってもいないので,泥がむき出しになっていました。そこにいるのがツバメです。泥はツバメの巣の大切な原料ですね。これからの子育てに向けて巣を作ったり,あるいはもうできた巣の補修のために泥を取りに来たようです。
 
 ツバメは人家に巣を作るので,都市や人里に適応した鳥なのですが,都市の中心部では泥の供給源がなく,やはりある程度農地や自然が隣り合っている必要があります。そう考えるとツバメは里山の鳥なのかも,と思って見ていました。
 

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