2016年10月25日火曜日

金城祭

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先週土曜日大学では「金城祭」が行われ,KSCは恒例の「里山工作教室」を開催しました。当初は雨予報でしたが,当日はくもりで雨の心配のない一日となりました。
窓越しに撮っているので乱反射してます
 
 
 今回の会場はN1棟603講義室で,N1棟の最上階だけに,初めは来られる方がほとんどなく,閑散としていました。しかしある程度時間が経つとご覧の通り! いつも通りのにぎわいとなりました (^^)。親子で参加される方が多く,お子さんの楽しそうな声が響いていました。
 
 片隅ではパネルの展示,竹炭や竹酢液の無料配布などもしていました。キツネやタヌキなどのほ乳動物や猛禽類などの写真展示は,「こんな生きものがいるんだね~」といつも感心されます。

 今回スタッフが全然足りず,終わる頃にはみんなへとへとでしたが,参加されたみなさんに楽しい思い出が提供できたのでは,と思っています。
 

2016年10月21日金曜日

第43回炭焼きと,金城祭準備

 みなさまこんにちは,よしだです。

 大学祭期間で講義がお休みのきょう,KSCでは炭焼きと,あすの大学祭本祭の準備を行いました。

 今回の炭焼きは準備に少し手間取り,10時前に点火となりました。強力なガスバーナーもありますが,学生さんの体験のためにマッチだけで火を起こしてみることにしました。

 うまくマッチ一本で薪に火がついたのはよかったのですが,前回は発生しなかった煙に巻かれる状態が,今回はひどく発生してしまいました (>_<) これでもかっ,というくらい真っ白です。
河村先生(左)・小野先生(右)ともに
霞んでいます

 でも30分ほどで煙は収まり,火の状態が安定したので,手分けして大学祭の準備をやっていきました。部長は華麗に?ドリルをあやつり,ぶんぶんごまのひもを通すための穴を開けています。

 こちらの学生さん,竹とんぼの羽の材料となる竹を切っています。右腕がしびれてしまうほどがんばっていました。

 私は森に入って松ぼっくりやどんぐり,どんぐりのかさ(殻斗)を拾ってきました。

 午後,窯から出る煙の色から充分加熱できたと思われることから,焚き口を閉じました。いつもは16時頃ですが,今日はいつもより30分遅く点火し,2時間30分も早く終了ですから,驚異的な速さです\(◎o◎)/!

 ただ,焚き口を閉じても焼いもができあがるにはもうちょっと時間がかかります(笑)。なのでその間に大学祭で配る竹炭の袋詰めを全員で行いました。

 で,焼いもタイム♡ おいしくいただきました~(ほくほく)

 炭焼き小屋での用事が終わり,大学祭の「里山工作教室」の会場設営のために移動しました。教職員駐車場では,模擬店などのテントの設営が進められていました。日が傾き始めた空にはうろこ雲が広がって,秋らしい感じですね。

 クラブハウスから何度も荷物を運び出し,会場設営や買い出し,松ぼっくりの色つけなどを手分けして準備が整いました。あとはあしたのみなさんのご来場を待つのみです。
 
KSCでは,
N1棟603講義室で
竹とんぼづくりなどの工作教室
をやっています。
ぜひみなさまお越しください。お待ちしています!
 
今回はいわざき先生,まつやま先生に撮っていただいた
写真も使わせていただきました。ありがとうございます!
 
 
 
 

2016年10月17日月曜日

アサギマダラを目撃

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 ちょうど10日前の10月7日(金曜日)の朝,大森・金城学院前駅から大学へ向かう途中の左側にある八剣神社(やつるぎじんじゃ)の森でアサギマダラが飛んでいるのを目撃しました。
 
 アサギマダラは渡りをするチョウとして有名で,この時期は本州から九州を経て沖縄や台湾方面に向かうのです。ひらひらと舞うチョウですが,とんでもなく長い距離を移動するのですね!
\(◎o◎)/!
 
 残念ながらそのときは写真を撮ることができず,ただ目撃しただけなのですが,たまたまこの夏に登った南アルプスでアサギマダラをきれいに撮ることができたので,その写真をご覧いただくことにしましょう。

 場所は,赤石岳から南西に少し下った百間洞山の家(ひゃっけんぼらやまのいえ)という山小屋です。9月2日,私は荒川岳・赤石岳という大きな山を越え,宿泊予定のこの小屋に15時過ぎに着きました。夕食までまだ時間があるので,小屋前のベンチでのんびりしていた時のこと,他の登山客の方がお好みだった?!のか,アサギマダラがその人の顔や手に止まるのです(笑)。
顔に止まった写真もあるのですが,
ご本人の了承を得ていないため割愛します(笑)

 このアサギマダラ,人を怖がる・避ける様子が全くなく,落ち着いて観察したり,写真を撮ることができました (^_^)。写真では羽根の中央がほぼ白色に見えますが,ここが淡い青色,すなわち「あさぎいろ」だからこの名前があります
 
 このアサギマダラもおそらく渡りの途中で,このあと南アルプスの高い山,深い谷を越えていったことでしょう。こんな小さな体で・・・と,生命の神秘を感じてしまいます
 

2016年10月14日金曜日

八曽湿地で秋の調査

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 朝は少しひんやりするくらいの過ごしやすい陽気だった今日,犬山市の八曽湿地へ調査(サンプリング)に行ってきました。これは湿地に生育する珪藻と水質との関係を明らかにすることを目的として,小野先生,森先生と共同で行っている研究です。

 このサンプリングはすでに,春の5月24日,夏の7月15日と季節を変えて行っていて,今回が「秋の調査」という位置づけです。犬山市の犬山里山学研究所の方に案内をしていただき,調査をしました。
 
 調査項目はいくつもあるのですが,現場で測定するpH と電気伝導度は春・秋とほとんど同じ値で,この湿地の水質は季節に関係なく非常に安定していることがわかりました。酸性が比較的強く (pH が比較的低く) かつ貧栄養で,この地域の湿地として良好な水質が維持されているようです。
 
 ところでこの調査で,地質に詳しい森先生がちょっと変わった石を見つけました。やや赤っぽい石の中に,白い模様がぐにゃりと曲がって入っているもの。普通は直線状に入るため,曲がっているのはめずらしいのだそうです。
 半分地面に埋まったその石を掘り出して,資料として持ち帰ろう,ということになったのですが,掘ってみると思っていたよりもずいぶん大きそうで,がんばってみたものの掘り出すことができず諦めました。
ざんねん~

 水の調査なのですが,駐車場から湿地へと歩いていく間に,私は赤石山脈(=南アルプス)の名前の由来である「赤い石」と同じもの(鉄分を含んだチャート)を見つけたりして,自然の面白さに触れる楽しいフィールドワークでした (^_^)。
 

2016年10月10日月曜日

晴れの特異日

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 きょう10月10日は体育の日ですが,晴れの特異日といって,晴れることが多い日としても知られています。名古屋はちょっと雲が多いですが,今年も雨の心配のない日になりました。
 
 さて,雨というと今年はちょっと異常な印象がありますね。8月はあまり雨が降らず猛暑が続き,9月になったら一転して梅雨のように雨ばかり・・・

 データではどうでしょうか。
 私は八竜湿地の流出量の解析をするため,大学の中に雨量計を設置させてもらい,データを取っています。つまり大学にどれくらい雨が降ったか,というリアルなデータですね(笑)。
これが雨量計です

 これを見ると,8月の降雨量は94.0mm,9月の降雨量は197.0mmと,やはり倍以上も違いました。でも8月はもっと少なかった気がしませんか? 詳しく見てみると,

     8/1 33.8mm
     8/2 20.2mm
     8/26~8/31の合計 25.8mm

となっていて,1日と2日はいずれも夕立の土砂降りで,たった2日間で54mmも降り,9月の長雨も実際は8月末から始まっていて,その間はやっぱり雨が少なかったのですね。

 さらに名古屋気象台のデータと比較するとおもしろいことがわかります。

http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
ここからいろいろなデータを見ることができます。

 それによると,気象台では8月に120.0mm, 9月に298.5mmの雨が降っていて,金城はこれらよりもずっと少なかったのです。特に9月は100mm以上の差をつけられていますが,その大きな要因は9月20日に通過した台風で,その強い雨雲の通り道かどうかの違いだったようです。

 このように雨の量は少し位置が変わるだけで大きく値が変わってしまうことがあります。八竜湿地の流出量の詳しい解析をするためにも,より近い位置で正確にデータを取ることが大切なのです。
 



2016年10月6日木曜日

きのこの季節

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 10月に入って少し涼しくなったような,でもまだ暑いような陽気ですね。9月が雨が多かった影響でしょうか,大学の森ではいろいろな種類のきのこが生えています。私はあまりきのこに詳しくないので,少々自信がないですが,いくつか調べてみました。
 
 1つ目のきのこは,きれいな白さでよく目立っていたものです。「シロオニタケ」だと思われます。カサのぶつぶつがなければ雪見だいふくみたい・・・笑。もちろんそんなやわらかいものではありませんが。
 
 2つ目のきのこは苔の斜面に生えてきたものです。このきのこの名前はずっとわからなかったのですが,別のきのこを調べている時,ふとしたきっかけで「モエギアミアシイグチ」という名前が出てきました。この名前は柄の部分の特徴に由来し,少しわかりにくいですが,黄色(萌黄色)の下地に黒い網目状の模様があることによります。
 
 3つ目のきのこは金城学院幼稚園との境界に大量に生えていたもので,下の写真はほんの一部に過ぎません。私はこれをシロタマゴテングタケでは?とずっと思っていたのですが,サイズが大きすぎるため調べてみると,「ドクツルタケ」が候補に上がりました。
 
 ドクツルタケは「3%水酸化カリウム溶液をカサに垂らすと黄色に変色する」という記述がありました。残念ながら手元に水酸化カリウムはなく,これとほぼ同じ性質を持つ水酸化ナトリウムで試したところ・・・
黄色に変色しました!
(中央の部分です。薄いですが。)
 
というわけでこれはドクツルタケでしょうね。ドクツルタケはかなり強い毒性を持ち,死亡例もあります(シロタマゴテングタケも同じです)。なので決して口にしてはいけませんが,土から出たばかりの時は,殻をむいたばかりのゆで卵のような感じで,それがあっという間に顔サイズ(!)に大きくなるのですから,見ていると面白いです。
 
 この他にも黄色のきのこや赤いきのこなど,小さなものから大きなものまでいろいろ見ることができます。一体何種類のきのこが金城にはあるのでしょうか。調べてみるのはとてもおもしろそうですが,かなり大変そうですね(笑)。
 

2016年10月3日月曜日

KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうは毎月定例の全体会を開催しました。先日の炭焼きを見学しにきてくれた1年生の学生さんも晴れて入部!となり,さっそく参加してくれました。うれしいですね~。

 今日のお題は,今月22日の金城祭についてと,11月以降に開催する一般の方むけの公開講座「里山学習講座」について。
 
 金城祭では例年通り「ぶんぶんごま作り」「竹とんぼ作り」「まつぼっくりツリー作り」「蜜ろうキャンドル作り」の4つを開催することにして,それぞれ必要な買い出しの分担や準備すべきことの洗い出しをしました。ちなみに開催場所は

N1棟603講義室

です。どなたでも参加できますので,22日の金城祭では,ぜひこちらにもお越しくださ~い \(^_^)/!
 
 里山学習講座は,まだ調整中の項目があるため,まだ募集はしていませんが,内容はほぼ確定しており,教職員・学生問わずKSCメンバーで企画・運営していきます。10月のKSCもまた忙しくなりそうです(笑)。
 

2016年10月1日土曜日

第42回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 9月30日(金曜日),42回目となる炭焼きをしました竹は9月21日に割って準備ができていたのですが,薪はその後の雨続きで拾いに行くことができず,結局前日と当日,森に入って取ってきました。
 
 最初に炭焼き小屋に集まったのは小野先生と私の2人だけで,窯の掃除→竹の窯入れ→燃焼室の掃除→薪のセッティング→火入れと進めていきました。スギの落ち葉を有効に使い,マッチ一本で見事に着火! (^_^)v
 
 割って間もない水分の多い竹を,拾ってきたばかりの水分の多い薪で加熱するわけですから,小野先生も私も,相当な煙を浴びることを覚悟して火を起こしていきました。ところが,あ~ら不思議!?全くと言っていいくらい煙が出ません。いつも最初の一時間は煙の中でむせながら(そして涙を流しながら)うちわであおぐはずなのに,今回これです。
なんとまぁ快適!
  
 一番煙が出そうな条件なのになぜ出なかったのかは謎です(笑)。ちゃんと理由がわかれば,次回からずっと無煙でやれるのですが,それがなかなかわからないから炭焼きって難しいんですよね~。
 
 やがて燃焼室から窯へ上昇気流ができて安定して燃えるようになり,これと同時に竹酢が出るようになったので一安心です。
 
 でも安心できないことがひとつ。炭焼小屋のすぐ近くのアベマキの根元に,樹液が出ているのかずっとスズメバチが居座っているのです。巣があるわけではないので攻撃されることはないですが,穏やかではありません。
 
 なのでこの根元を粉末状になった竹炭で埋めてしまおうとそっと近づいてみると,そのスズメバチは弱って動けなくなっているのでした。そこへもう一匹,同種のスズメバチがやってきました。たぶん樹液を求めて来たのでしょうが,弱っているスズメバチを見つけるとそこに降り立ち,なんと共食いを始めるではありませんか!
弱っているスズメバチ(左)を,
同じ種なのに右のハチが攻撃しています
 
 小野先生によれば,もともとスズメバチは肉食で,たとえ同じ種であっても弱っていれば食料の資源にしてしまうとのこと。弱っているハチもいくらか抵抗したものの,結果はご覧のとおり・・・。
「・・・」
 
 負けたハチは腹(左)と頭(右)に二分割されてしまい,胸がありません。これは,胸は羽を動かすための筋肉があるので,えさとして有用(逆に言うと頭や腹は価値がない)だからだそうです。自然の世界は厳しくも合理的です
 
 3限が終わると部長(左手前)が登場し,部長の後輩で1年生の学生さん二人(右のお二人) が見学に来てくれました。KSCの活動を見てとても関心を持ってくれました。入部決定ですね!
  
 16時過ぎ,煙の色にうっすらと透明感が出始め,燃焼口を閉じることにしました。これで一日の作業はおしまいです
 
 今回焼いてできた炭は10月22日(土曜日)の金城祭でお配りします。KSCはいつもどおり「里山工作教室」を開催します。どなたでも参加できますので,ぜひお越しください!