2016年6月30日木曜日

養蜂博物館見学

 みなさまこんにちは,よしだです。

 25日 (土曜日) のことになりますが,KSCで瀬戸市三国山にある養蜂博物館の見学に行ってきました。もともと小野先生が研究室の学生さんと一緒に毎年この時期見学をされていたのですが,今年はKSCのイベントとして行われたのです。
 
 午前10時,大学に14人が集合し,4台の車に分乗して現地を目指しました。時々小雨が降るあいにくの天気でしたが,網付きの帽子をかぶって,野外に置かれた巣箱の見学からスタートです。
まずは概要を説明していただきました

 いよいよミツバチ大家族とご対面です(笑)。ここに何匹ハチがいるのか,どういう分担なのかなどなど,ミツバチの世界の奥深さに感心してしまいます。

 さて,ハチミツの詰まった台を巣箱からいただいて・・・

 今年導入されたばかり!のスケルトン遠心分離器 (笑) でハチミツを取り出します。
小野先生,ご満悦ですね (笑)

 顔がにやけてしまうのも仕方ないんですよ・・・何と言ってもこれ ↓ ですから! しぼりたて純粋ハチミツです!
持ってきたパンにこれをつけて
みんなで試食しました。幸せです (^_^)

 美味しいハチミツを食べながら,その生い立ちをを思うと,とてもありがたく感じますね。いい経験をさせていただきました。
 

2016年6月27日月曜日

日進市から視察にお越しいただきました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 24日 (金曜日) のことになりますが,日進市役所から八竜湿地の視察にお越しいただきました。来られたのは環境課の方々。3月に行われた,愛知県庁の「協働促進会議」の発表会でご縁ができ,日進市内でもいくつか湿地があることから,今回八竜湿地を見ていただくことになったのです。
すっきり晴れなかったのが少々残念です

 八竜湿地に生育する植物の紹介はもちろんのこと,八竜湿地の保全のために,その主体であるボランティアの方々,名古屋市役所,金城学院大学がそれぞれどのようなことを行っているのか,現地を見ながら説明をいたしました。

 しかし,今回の視察で勉強になったのはむしろ私の方かもしれません。というのも,いろいろとお話をする中で,日進市での環境に対する取り組みが,自然環境の保全にとどまらず,学校の教育やまちづくりに組み込まれているということを,お恥ずかしい話ですが初めて知ったのです。
 
 守山区でも,区内に生育するマメナシをまちづくりに活かそう,ということで私も参加していますが,始ったばかりで,学校教育への落とし込はまだまだ先になりそうです。それに対する日進市は,環境で街の価値を向上させる,という明確な理念のもとで施策が展開されいるのです。すばらしいですね!
 

2016年6月21日火曜日

マメナシ全数調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日私は,守山区が推進し,私もそのメンバーの一人である「まめなしのある風景 守山事業」の,マメナシ全数調査に参加してきました。この調査は,守山区内に生育するマメナシについて単に生育場所や生育数に限らず,開花状況や木の大きさも測定する,マメナシの成木をすべて把握しようとする規模の大きな調査です。
 
 この日は金城から近い雨池と蛭池(御膳洞公園)が調査場所でした。私は午前中別の大学で講義をしたのち,着替えてから合流しました。私を入れて8名が手分けをして,樹高を測定したり,東西南北方向の枝張りを測定したりしました。
左奥で枝張りを測定しています
 
 ただ,この日はちょっとしたアクシデントが。番号が振られている開花木 (この春花を咲かせた個体) に,この春花を咲かせなかった未開花木(番号なし)が加わったことや,今まで把握していなかったマメナシが新たに見つかったことが重なり,記録に混乱が生じてしまったのです (>_<)
記録の照合・確認をしています
 
 野外調査はアクシデントがつきもの。このような経験を重ねていくことで,調査の効率も確度もだんだん上がっていくことでしょう。

 ふと見上げると,今年咲いたマメナシの花が実となって成長していました。まだやや小さいものの,形はもうマメナシらしさが出てますね。

 全数調査はまだまだ続きます!
 

2016年6月20日月曜日

流しそうめんの準備

 みなさまこんにちは,よしだです。

 前回の投稿で,岐阜県御嵩町の「みたけの森」が「流しそうめんの聖地」だということを書きました。長さ2.5kmにはどうしても負けてしまいますが,金城の流しそうめんは,竹を使うこだわり (?) では負けていません (^_^)。

 梅雨に入り,暑くなってきましたね。というわけで,今年も竹を使った流しそうめんの準備が始まりました。第一段階の竹の伐倒です。今回は流しそうめんを希望している薬学部の5年生の学生さんグループと一緒に作業しました。
学生さんが伐倒にチャレンジ
これから右の竹を切ろうとしています

伐倒した竹の枝を落とし,適当な長さの
ところで先端を切り落とします

 今回は4~5mと,7~8mの長さの2本の竹を取って,炭焼き窯近くの小屋まで運びました。この日の作業はこれまで。竹は伐倒してすぐに半割り,節取りをしてしまうと,口を閉じるように変形してしまうため,このまま放置して充分乾燥させるのです。また,竹の内側は湿っているとカビが生えやすい,という理由もあります。

 流しそうめんはまだまだ先の予定ですが,早くも楽しみですね~ (^_^)

*今回の写真はあらいさんに撮っていただきました。ありがとうございました <(_ _)>
 
 

2016年6月17日金曜日

ササユリ

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先週末私は,岐阜県御嵩町に行ってきました。たまたまインターネットで,町内の「みたけの森」でササユリが見頃となっていることを知り,見てきました。

 ここは木曽川の南の丘陵地で,ため池が点在する谷が公園として整備され,遊歩道が設けられていました。歩きはじめて間もなく,遊歩道わきに点々とササユリが咲いていたのですが,木々がまばらな明るい斜面は群生地となっていて,たくさんのササユリが咲いていました。 
 
 下の写真のように,ササユリは淡いピンク色の花が多いのですが,真っ白な花もいくらか見ることができました。上品できれいですね。
 ユリの花は金城の校章にも描かれていて,私たちにとってなじみ深い花ですが,このササユリは学名が "Lilium japonicum" とあるように,日本のユリの代表格といってよい種なのです。 

 他にもみたけの森では,ムラサキシキブとか
 
 ホタルブクロとかが咲いていました。

 見学した日がすっきりとしない天候だったためか,休日でも人はそれほど多くはなく,静かに花をめでることができました

 余談ながらこのみたけの森で,こんな看板を見つけました。 
流しそうめんの聖地?!
(笑)

 金城だって流しそうめんをまぁまぁがんばって (?) いますが,こちらは全長2500mでギネス世界記録獲得とのこと。う~む,金城も大学の敷地を一周する流しそうめんをやれば世界記録更新できるかも・・・ (^^)
 


2016年6月9日木曜日

鈴鹿市,四日市市でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先週の6月3日 (金曜日) のことになりますが,三重県鈴鹿市,四日市市の湿地に行き,サンプリングをしてきました。これは,先月20日の犬山市の八曽 (はっそ) 湿地でのサンプリングと同じ,小野先生,森先生とともに行っている湿地の珪藻分析のためのサンプリングです。

 まずは鈴鹿市にある金生水沼沢 (かなしょうずしょうたく) に向かいました。この湿地で保全活動をされている加田さんに,この湿地の現状を説明していただきながら,サンプリングに適した場所を探します。
住宅地や田畑などに囲まれたところに
湿地があります
 
 珪藻分析用のサンプリングは,泥があればどこでもいいわけではありません。さらに水質分析用のサンプリングも同時に行うので,水もないといけません。サンプリングできる場所は意外に限られてしまいます
森先生と,小野先生のゼミの学生さんが
サンプリングしています
 
 つづいて四日市市まで車を走らせ,御池沼沢 (おいけしょうたく) にやってきました。ここは広々としたほぼ平地の湿地で,東部と西部の2ヶ所に分かれます。

 ここでも珪藻用と水質用のサンプルを取るのですが,いい場所=サンプルの取りやすい場所とは限りません(笑)。こんなふうに腕をいっぱいに伸ばしてようやく,なんてこともあります。 
落ちそうで落ちません (苦笑)

 この時期,湿地の花は少ないですが,それでも金生水・御池両方でノハナショウブの花を見ることができました。初夏らしい感じがしますね。

 この日は天気が良く,からっとした風が吹いて,野外調査にはちょうどいい気候でした。あとは実験室の中で,それぞれの分析をしていきます。

 最後になりましたが,今回のサンプリングについてご許可いただきました鈴鹿市,四日市市の関係部署の方々,金生水で案内をしてくださった加田様に感謝申し上げます。
 

2016年6月7日火曜日

今月のKSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 きょうのお昼,N1棟3階のラーニングコモンズで,KSC定例の全体会 (ミーティング) を開催しました。今回は新メンバー3名を迎え (ようこそ!),あわせて12名が参加するにぎやかな会となりました。

 この時期,7月,8月にオープンキャンパスがあったりするので,連絡事項は盛りだくさん! オープンキャンパスにむけての準備,当日の担当決めなどはもちろんですが,小野先生からは愛知県庁から小野先生に学生さんの参加依頼のあった,「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」のアナウンスも。
 
 この事業,昨年度はKSC部長のかつらがわさんが参加していたことから,小野先生にお声がかかったものです。「サスティナ」は持続可能性の意味で,KSCや里山にとって関係の深いキーワードなので,今年度もまたKSCの学生メンバーから参加してくれることを期待しています。

 さて,全体会の様子というと,毎回メンバーが机を囲んでお話をしている写真になってしまいますね (特に動き回るわけではないので仕方がないですね~...苦笑)。下の写真も一見「いつもと同じ」ように見えますが,今回は左上の背景に注目してください
あれっ,どこかで見たことあるデザイン・・・?!
 
 なんと,KSCのホームページの表紙が映し出されているのですよ! しかもそこに「KSCミーティング中」と書かれています。これは,ラーニングコモンズのスタッフの方が用意してくださったもの。嬉しいです~ \(^o^)/ 金城のみなさんに愛されるKSCになった証拠ですねっ!? 

 冗談はさておき... (^^;
 新しいメンバーを迎えて,KSCではこれからもいろいろと「里山を楽しもう」と思っています。おもしろそうと思った学生さん,私たちはいつでも歓迎しますよ!
 

2016年6月6日月曜日

里山散策案内板の検討会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 6月2日のことになりますが,KSCでは学内にある里山散策路の案内板のデザインの検討会を行いました。
 
 西側キャンパスに2本ある散策路には,現在案内板がありません。「金城と里山」についての説明板が一つあるだけなので,それぞれの散策路に見どころなどがわかるようにした方がいい,という意見が出て,その検討会がスタートしました。
 
 案内板のデザインを机の上で考えていても仕方がないので,初回のこの日は現地を見てみることにして,KSCのメンバー9名が集まりました。まずは,いまある説明板を確認します。 
右にあるのが説明板です
新しいデザインをこれから考えます
 
 散策路も実際に歩いてみて,見どころになる場所をチェックします。
 
 散策路をぐるっと回って戻ってきました。今回見たことから何を選んで,案内板をどのようにデザインするか,これから考えていきます。
おつかれさまでした~
 
 案内板の検討のようすは,これからも随時このブログで紹介していきますね。
 

2016年6月1日水曜日

守山区 「まめなしのある風景」打合せ

 みなさまこんにちは,よしだです。
  
 今日から6月ですね。6月というと梅雨が間近になった気がしますが,今日の名古屋はジメジメとは真逆の,乾いた風が吹いた一日でした。さらに,13時過ぎには大きくはっきりとした「環水平アーク」という,太陽の下に虹のようなものが現れる現象が見られましたが,その時はカメラを持っておらず写真を撮ることができませんでした。残念です~。
  
 さて,今日は守山区役所で行われた「まめなしのある風景 守山事業」の打ち合わせに出席してきました。この事業は,守山区に多く自生する絶滅危惧種のマメナシの保全を,守山区の特色・魅力を活かしたまちづくりとして位置づけようと始まったもので,2月27日に金城で実施した学習会,「まめなしってなぁに?」や,4月3日に実施した「まめなしのお花見・観察会」もその一環です。
  
学習会「まめなしってなぁに?」を開催しました
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2016/03/blog-post.html 
  
まめなしのお花見・観察会を開催しました
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html
  
 今日はその定例の打ち合わせの日で,名古屋市の各部署の方を中心に,愛知県や地元の保全団体の方,名古屋工業大学の学生さん,そして私のあわせて11名が出席しました。 
こんな感じで,少ない人数で和気あいあいと (^_^)
  
私が写っていないと証拠 (?) にならないのでは?
と,撮っていただきました
ありがとうございます!
  
 この事業には3つの大きな柱があります。守山区内のマメナシの現状を把握すること,区民の方々にマメナシを知っていただくこと, マメナシを絶やさないための仕組みを作っていくこと,です。今回も,直近の生育地調査をどうするのか,年内に行うマメナシに関する一般の方向けの講座をどうするのか,そしてこの事業をどのような方向性で進めていくのか,について意見を交わしました。
 
 さてこの事業の中で,研究機関としては,公(学内の通称「新湿地」の調査など)・私(御在所岳の山登りなど...笑)ともにたいへんお世話になっている名古屋工業大学の増田先生のグループが中心的な役割をされています。

 一方私はと言うと,湿地保全に対する自分の強い興味から,まだ個人的な参加と言っていい段階にすぎません。しかし将来的には,大学として金城もこの事業に参加するようにしたい,というのが私の思いです。マメナシを通した地域貢献というのは金城でも決して不可能ではない,と私は信じています。守山区にある大学として,湿地を持つ大学として,むしろ積極的に取り組むべきことかもしれませんね。
 
 今後の展開が楽しみです!