2015年10月30日金曜日

炭焼きを体験してみませんか?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは,一般の方に参加していただける「里山学習講座」を企画し,その第一弾として,11月7日(土曜日)に「炭焼体験講座」を開催します このブログで何回か紹介している炭焼き(竹炭づくり)を,みなさまの手で行っていただくというもので,参加費無料(!),焼いものおやつもありますよ~ (^o^)/
こんな感じで楽しんでいただけます!
(写真は9月のKSCの炭焼きのようすです)

 詳細は下記のリンクをご覧ください
http://www.kinjo-u.ac.jp/document/sumiyaki_2016.pdf

他にも11/28(土)のわら縄編み,12/12(土)のクリスマスリース作りもあります。これらについても,現段階でお申込みいただいてもけっこうです。

 お申込み・お問い合わせは,チラシに記載してあるメールアドレス(アドレス中の◎を@に変えてください)へご連絡をお願いします。私(よしだ)が対応いたします。

 多くの方のご参加をおまちしております!
 

2015年10月27日火曜日

植物の豊作と不作

 みなさまこんにちは,よしだです。

 実りの秋を迎えていますが,学内では昨年不作だったソヨゴがたくさんの実をつけ,逆に昨年豊作だったシャシャンボはほとんど実をつけていません。

 多くの樹木で,実や種の豊作と不作を繰り返す現象が見られます。専門用語では「隔年結果」といいます。農業では,ある年は豊作で価格が暴落し,その翌年は不作で収入なしとなってしまうため,毎年花を摘む作業(摘花)を行ってこの現象を防いでいます。豊作の年にある程度花を摘んでしまうと,植物は子孫(種子)を一定量作ろうとして,本来不作のはずの年も花をつけるのです。

 隔年結果は,動物にすべての種子を食べられていまわないようにするための作戦だと考えられています。毎年一定の実をつければ,それに見合う数の動物が生息できますが,豊作と不作が繰り返すと,動物の生息数は不作に合わせざるを得ません。動物の数を抑制しておいて豊作となれば,食べきれず種が生き残りやすいですし,知能の高い動物なら後で食べようと持っていくことになります。これが種を広く散布することにもなり,植物にとって大きなメリットです。

 下の写真は私の朝ごはんの風景(笑)。スプーンに載っているのは昨年金城で豊作だったシャシャンボから作ったジャムです。大きめのビン一本分ありましたが,今週ちょうど食べきりました。加熱したのでシャシャンボの思い通りにはならなかったかもしれませんが,家に持って帰って料理をするのも,実は植物の「思惑」にまんまとはまっている,といえるかもしれませんね。


2015年10月24日土曜日

金城祭

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 今日は金城祭の本祭の日。天気がよくて暑くも寒くもなく,たくさんの人でにぎわいました。

 KSCの「里山工作教室」もたくさんの人に来ていただきました。今回はぶんぶんごま,松ぼっくりツリー,蜜ろうキャンドル,竹とんぼ,シュロバッタなど,いろいろなものを作っていただけるよう準備をしました。特にお子さんにとっては楽しい体験になったのでは,と思います(^_^) 

 中にはこのブログをいつも見ていますという方も\(◎o◎)/! もちろん初めてお会いしたわけですが,お互いに自然が好き(+山が好き)ということで,いろんなお話を伺えて楽しかったです(ありがとうございます!)。

 時間はあっという間に過ぎて,夕方にはお片付けに入りました。部屋を元通りにして,荷物を部室に移動させて完了。最後にみんなで記念写真です。
この写真はきむらさんに撮っていただきました 

 いつもながら,たくさんの方に自然の材料で遊ぶ面白さや,金城の里山について知っていただき,私たちはとてもうれしく思います。充実感のある一日でした

 みなさまおつかれさまでした~。
  
 

2015年10月23日金曜日

第38回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは今日,第38回目となる炭焼きをしました。今日炭焼きをしたのは,明日が金城祭だからというわけではなく,なかなかない授業がない平日だから,というのが正直なところです。

 今回は若干準備不足があって,まずは点火しようとしたら誰も火を持っていない・・・(>_<) 
 これも大学内全面禁煙を実施している金城ならではですね。タバコを吸わない私にとって全面禁煙は大歓迎(!)なんですが,こんな時は皆あたふたしてしまうのです(苦笑)。

 小野先生が研究室からマッチを持ってきてくださってようやく解決。窯口にスギの葉を大量に入れたことから,マッチ2本だけで一発点火!(^_^)v 
 
 でも今度は薪の量が足りない,ということになって,みんなで薪集めを。なんか自転車操業的ですね~ (^_^;)
 
 火が落ち着いてきたら,前回焼いた炭を袋詰めします。これは明日の金城祭で配るためのもの。オープンキャンパス同様,竹炭は金城祭でも人気です!
 
 お楽しみの焼いもが焼きあがるまでのちょっとした待ち時間,かつらがわさんが先日の県の会議のあと教えてもらった「シュロバッタ」をつくって見せてくれました。完成度の高い作品にみなびっくり!

 15時過ぎ,煙の状態が変わって窯を閉じ,今日の炭焼きが終わりました。私はそのあと用事があってお手伝いできなかったのですが,引き続き金城祭のKSCブースの設営をして,明日に備えました。

 明日の金城祭,多くの方に来ていただけることを期待しています!

 KSCはN2-112号室ですよ~。
 

2015年10月22日木曜日

カキとドラゴンフルーツ

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先日,私の自宅で獲れたカキをみなさんにお配りしたところ,KSCメンバーの永津先生,さいほさん,よしみさんなどが,「焼き牡蠣」(←普通はこれですが・・・)ならぬ「焼き柿」を作ってみた,というので見に行きました。普通にむいたカキ(下)とともに,そこにはアルミホイルに包まれ湯気が立つカキの姿が。
 この焼き柿,トースターで焼きあがるまでずいぶん時間がかかりました。カキを焼くと深いオレンジ色に変化するような気がしていたのですが,意外にも明るいレモン色になるんですね。しかも食感は 
焼いも!!!
\(◎o◎)/

そのねっとり感といい,甘さといい,目をつむって食べさせられたら,焼いもと誰もが思うことでしょう。不思議ですねー。
 
 そうしているうちに永津先生から差し入れが。薬草園で獲れたドラゴンフルーツです。見たことはあっても食べたことがないので,私もいただいてみることにしました。 
謎な形です・・・
 
 二つに切ると中は真っ赤! 切ってくれたさいほさんの手も赤く染まるほどの強烈な色です。

 見た目から,やや酸味の効いた甘酸っぱいものを想像していたのですが,口にして思ったのは・・・

いちじくみたい・・・
(^_^;)

 そう,酸味は全くなく,控えめな甘さで,ややねっとりな食感。こちらもまた意外でした。 とはいえ,秋らしく新しいフルーツの味を楽しませていただきました
 
 

2015年10月21日水曜日

生物多様性の意識を広めるためには? (その2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日,生物多様性の意識を広めるための会議が金城で行われました。およそ1か月前に行われた会議
 
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_4.html

の第2回目です。せっかくの金城での開催ですから,最初は金城の森を見学していただきました。落葉広葉樹の育った森・池・湿地など多様な環境があり,これを利用して環境学習会を開催していることをみなさんに紹介しました。
 
  見学の程よい疲れとぽかぽかの暖かさで,会議ではなくお昼寝をしたい気分でしたが(苦笑),知恵を出し合って議論をおこないました。今回はそれぞれ持ち寄ったアイディアの紹介と,そのアイディアを結びつける議論が中心で,生物多様性の意識を広めるためにどのようなアプローチがありそうか,さまざまな意見が出ました。

 会議の後,愛知県の方が「シュロバッタ」の作り方を教えてくださるというので,会議に出た学生さんだけでなく,たまたま近くにいたKSCメンバーも加わって作ってみることにしました。その名の通り,シュロの葉っぱを切ったり折ったりしてバッタの形にしていくのです。
 
 みんなの作品がこれ。手前左側がお手本です。私のは手前右側で,初めてのことなのでとてもガタガタなバッタになってしまいました(苦笑)。

 作品の出来はともかく,このような遊びができるのも,さまざまな植物があるからですね。このようにちょっとしたことでも生物多様性は関係しているのです
 
 

2015年10月19日月曜日

小牧市マメナシ調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 すこし前のことになりますが,私は小牧市で行われたマメナシの調査を見学しました。

 マメナシは東海地方の丘陵地の湿地周辺に特異的に生育している植物の一つで,近年個体数の減少が目立っており,絶滅が心配されています。ここは「大草のマメナシ自生地」として愛知県指定の天然記念物となっている,マメナシ自生地としては最大級の場所です。そのため名古屋工業大学の増田先生の研究グループが定期的な調査を行っていて,今回は木の大きさや実のつき具合を調べるというものでした。

 マメナシは八竜湿地にも生育していることから私も関心があり,また,日ごろ何かとお世話になっている増田先生にいろいろとお話を伺いたく思い,生育地の状況や調査の様子を見させていただきました。増田先生のグループの他にも地元でマメナシ保全に関わっている小牧エコネットの方,名古屋造形大学の岡田先生,そして守山自然の会の方など,全部で14名が集まりました。

 ここのマメナシは本数が多く実のつき具合はさまざまでしたが,多いものだとこんな感じで数えられないほど。八竜湿地のマメナシが今年(も?)不作だったので,これくらい結実してくれたらと思うばかりです。

 増田先生の研究グループは2つに分かれて,一方は実の数(概算で)をカウントしたり,実験で使うために実を採取したりしました。

 他方は枝の張り具合や幹の太さを測定していました。

 見学に来られていた守山自然の会の方,マメナシの若木付近の笹や雑木の伐採のお手伝い。道具が常備されていて頼りになりますね。

 私はというと,実の採取をちょっとお手伝いしたくらいで,基本は見学ばかり。それでも,初めてこの自生地の状況を知ることができ,よい勉強になりました

 最後にお見せするのは,当日咲いていたマメナシの花。本来の花期は春なので,いわゆる「狂い咲き」で,数もわずかですが,この花の純粋な白はいつ見てもいいものです。

 

2015年10月15日木曜日

壱町田湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 火曜日のこと,湿地に生育する珪藻を研究されている森先生に同行して,小野先生とそのゼミの学生さんとともに武豊町の壱町田湿地に行ってきました。写真ではわかりにくいですが,シラタマホシクサやミミカキグサが花を咲かせていました。

 森先生の指導のもと,学生さんが珪藻がいると思われる底泥や緑藻を採取しています。その後私が同じ場所で水を採取するのです。これを全部で4-5ヶ所行いました。私が採取した水は研究室に持ち帰ってすぐにろ過をし,今後機械を借りて水質の分析をします。

 場内を観察してみると,10月とはいえまだ虫が葉をかじっていました。4匹が同じ場所で葉に半分つかまって食べています。ちょっとしたことですぐにポトッと落ちてしまいそうですが・・・。
 
 ちょっと暑いくらいの一日でしたが,野外調査はいろいろと発見があって面白いですね。
 


2015年10月12日月曜日

実りの秋

 みなさまこんにちは,よしだです。

 富士山で初冠雪とのニュースがありました。標高3000 m 級のアルプスの山々も降雪・積雪の時期となり,同じ日本でも場所によってはすでに冬が始まっていることを教えてくれます。

 さて,金城の中でも秋らしさがいろいろと目につくようになりましたが,身近なところにありながらあまり知られていない(?)実りの秋を紹介しましょう。写真を見ての通りカキです。葉がまだ緑色ではありますが,カキの実のオレンジ色がよく目立ちます。

 この2枚の写真は同じ木を撮ったもので,これらの写真から,この木がどこにあるのか,金城の人ならすぐお判りでしょう。学内にカキの木は何本もあり,甘柿もあれば渋柿もあります。このカキはどちらなのか,興味のある方はご自身でお試しください(笑)。
  

2015年10月9日金曜日

KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょうKSCでは9月の全体会を開催しました。金城祭のことを決める大事な打ち合わせで,新入会員2名を含むメンバー8名がいつものラーニングコモンズに集まりました。

 金城祭でKSCは,N2-112教室をお借りして「里山工作教室」を開催することになっています。ぶんぶんごまや蜜ろうキャンドル,竹とんぼづくりなどを予定しています。広い教室なのでたくさんの人に来ていただきたいのですが,それに見合うスタッフが集まるのかどうか,少々心配ではあります(苦笑)。 

 今回の全体会ではどんぐりの一種,スダジイの実の試食も。アクがなく生でも食べられるどんぐりです。実りの季節になったことを実感する今日この頃です。
 
 

2015年10月8日木曜日

コナアカミゴケ?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 すっかり秋らしくなって空が澄んできましたね。先日私は,研究の打合せと湿地の調査のために少し車を走らせたのですが,そんな秋空が気持ちよく感じられました。

 日がよく当たるその湿地にはトウカイコモウセンゴケが生育しているのですが,よく見るとこの時期でも花のつぼみをつけている個体がいくつもありました。普通トウカイコモウセンゴケの花期は梅雨の頃。今でも花が咲くのは,それだけ環境条件がよいからなのかもしれません。
穏やかな湿地です

これから花を咲かせようとしている
トウカイコモウセンゴケです
ちょっとわかりづらいですが・・・

 調査の時,共同研究をさせていただいている方が,その湿地に落ちていた木の枝についた,かわいい赤い花のようなものを見つけました。
あとで調べてみたところ,これは地衣類の一種の「コナアカミゴケ」ではないかと考えています。赤い部分は胞子を撒くためのものだそう。小さなサイズでも赤色がよく目立ちますね。

 研究自身もとても楽しいものですが,このようなちょっとした出会いもまた,気分を盛り上げてくれます。
 

2015年10月3日土曜日

第37回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは先日,第37回目となる炭焼きを行いました。
 炭焼きマイスターこと河村先生がお越しになり,小野先生・私の3名でスタートしました。充分乾いた竹を窯に詰めたのはいいのですが,当日になって薪が足りないことに気づきました(汗)。あわてて森へ薪拾いに行ったものの,前日の雨でしっかり濡れています。なので火が回った窯の前で順次乾燥させて使いました。
竹炭づくりと薪の乾燥の
同時進行です

 やがて安定して薪が燃えるようになり,学生さんもやってきたので・・・
竹割りをしたり・・・
 
 河村先生お得意の竹細工も始まりました。
竹を曲げて茶杓づくりです
 
 炭焼小屋でお昼を食べた後,窯の温度が充分上がってきたので ,お楽しみの焼いもの準備に取りかかりました。
 
 焼いもができあがるまでの間,八竜湿地の見学に行きました。
花盛りのシラタマホシクサを見たり・・・

トウカイコモウセンゴケに
触ってみたり・・・

 今年はどういうわけかシラタマホシクサの花が少ないですが,それでも秋らしい湿地の姿を楽しむことができました。

 炭焼き小屋に戻ってみると学生さんがさらに増え,おやつの時間に。さつまいもを一人一本ずつたべながら,火にあたって楽しい時を過ごしました
 

 今回は充分に乾燥した竹を乾燥し切れていない薪で燃やすことになり,温度の上がり方や煙突から出てくる煙の様子がいつもと違って,炭焼きの難しさを改めて思い知らされました。でもそれは,自然と向き合って一つの仕事をすることの面白さでもあるようにも思います。