2015年3月30日月曜日

山ガール,養老山に登る!

 みなさまこんにちは,よしだです。

 暖かな陽気となった3月28日(土曜日),KSCの有志で養老山(ようろうさん)に登ってきました。養老山は岐阜県西部,養老山地の主峰というべき山で,名古屋からもよく見え,そのふもとの「養老の滝」が有名ですね(居酒屋チェーンも有名ですが)。実は2年以上前,KSCで養老山へハイキングを計画していたのですが,雨が降って流れたので,今回はそのリベンジ?です(でもその時は「おつかれさま会」だけ実施してたりして・・・笑)。

  養老鉄道養老駅に集合した私たちは,車で来られた朴先生のご厚意に甘えて,養老の滝直近の駐車場まで車で移動し,ここから歩きはじめました。今回はKSCの学生メンバー,すなわち正真正銘の「山ガール」5名と,KSC教職員メンバーの「山おじさん」(苦笑)3名の計8名で養老山山頂を目指します。

 駐車場から少し林道を歩き,川を渡るとつづら折りの急な坂道となります。下の写真でわれわれKSC登山部は,ちょっとしたアクシデント?があって一休みしていますが,「山ガールの若さ」と「山おじさんの経験値の高さ(?)」が相まって,他のグループよりもいいペースで急な坂を登ってきました

 なので・・・
全然余裕です(笑)

 かといって周りに目もくれず登っていたわけではありません。いろいろな楽しい発見が私たちを楽しませてくれました。登りの途中で見つけたのはこれ。松ぼっくりをリスが食べた跡で,通称「エビフライ」です。いくつもかたまって落ちていたので,リスのお好みの松の木があるのでしょう。

 最後の一登りを登りきると・・・

 最初のピーク,三方山(みかたやま,さんぽうざん)に到着しました。開けたところにあるこの山頂からは,眼下に濃尾平野が広がり,すこし霞んでいるものの,遠くに雪山を望むことができました。まさに絶景! たとえば・・・
御嶽山
右側に噴煙がはっきり見えます

白山(加賀白山)
名古屋からと違って大きく裾野を広げています

能郷白山(左奥)

 他にも中央アルプスや恵那山,乗鞍岳や穂高連峰なども望めて,この時期にしては最高の眺めだったのでは?と思っています。頂上で景色を堪能し,記念写真を撮って次のピーク,小倉山(おぐらやま)を目指します。この先,ところどころに残雪があってびっくり。かなり前に積もったものが根雪となっているようです。

 三方山から20分ちょっとで小倉山に着きました。
私が連れてきた「ゾン太くん」も
満足しているようです(笑)
相棒の「セフ美ちゃん」は残念ながらいません

 ここはベンチがあったりするので,お昼にすることにしました。今回きむらさんがどうしてもやりたかったのがこれ。ひょうたんからカップに何か注がれていますが,養老の滝といえば「孝行息子」の伝説。それにあやかって日本酒をいただいています(笑)。

 というわけで,お昼をいただく前に日本酒(飲めない人はミネラルウォーター)で乾杯!
山登りというより,
もはやお花見的展開ですが(苦笑)

 頂上は少し風があるものの,太陽の光が温かく,景色もよくてとても気持ちのいいお昼となりました。近くに雪の残る鈴鹿山系の山々,遠くに琵琶湖の向こうの比良山系も望むことができました。
「女子のランチタイム」

 私はマンゴープリンを持参したのですが,常温になってしまうのは仕方がないか・・・と思っていたら,さいほさんからナイスな提案が。「先生,あの雪の中に入れておけばいいんじゃない?」 「おぉ!」
ちゃんと冷えて,
おいしく食べれました(笑)

 予定よりもランチタイムが長くなってしまいましたが,それくらい気持ちのいいひと時でした。ちゃんとデザートも食べて,いよいよ最終目的地の養老山を目指します。

 歩くこと20分ほどで養老山の山頂を踏むことができました。ここは見晴らしが効かないので,記念写真だけ撮っておしまい。養老山の山頂には,別ルートから林道が通じていて,マウンテンバイクで登ってきた男性4人グループと一緒になりました。登りは大変そうですが,下りは楽しそうですね!
「金城タオル」は
こういう使い方もできます(笑)

 帰りは,往路をそのまま戻ります。小倉山まで戻ってさっそくのんびり。

 さっきも見ていますが,いい眺めは何度見ても飽きませんね。眼下に小さく新幹線(700系だったので「こだま」かな?)が走っていくのも見えました。ちなみにここは,試してみたら実にきれいに「こだま」しました。みなさんもぜひお試しください。
「やっほ~~っ」

 登山道のまわりで一番多かった花はアセビでした。というより,アセビが異常なくらい多いのです。なんか変な植生だなぁ,と思っていたのですが,おそらくここはシカが多いのでしょう。幼木が食べられて森がスカスカになっているのですが,毒のあるアセビは食べられないので,選択的に残っているのだと思います。

 あるとき,やまもとさんが「あっ,タカのような鳥が飛んでる!」というので見上げると,確かに猛禽類が悠々と飛んでいるではありませんか! さすがKSCメンバー,観察力がありますね! ややずんぐりした体形なのでノスリでしょうか。

 三方山までもどってきました。まだまだきれいな青空が続きます。
山ガールズ,
山を満喫!

 ここから急な坂を30分以上かけてゆっくり慎重に下り,川まで戻ってきました。あとは林道を少し歩くだけなので,ここまで来ればもう安心。川の水の冷たさが気持ちいいです。

 ほぼ下り終えて記念写真を一枚。だれもぐったり疲れていませんよ!

 太陽が傾いて街並みにコントラストを与えていました。今までぼんやりとしか見えていなかった名駅の高層ビル群がくっきり見えるようになりました

 最後にお約束の「養老の滝」へ。立派な滝ですよね。ここで記念写真を撮ったり,撮ってもらったり。

 養老駅まで移動して,ここで解散となりました。朴先生は車でお帰りになり,直帰する3名が大垣経由で,おつかれさま会に行く4名が桑名経由で,それぞれ養老駅を出発しました。
おつかれさまでした!

 今回の養老山,天気が良かったのはもちろん,気温が程よく上がって暑くも寒くもなく,また景色もすばらしく,その割に人が多すぎもせず,「最高の」と言っていいくらいの条件で登れたのは本当にありがたいことだと感じました。さらなる高みを目指すもよし,別の方法で自然をたしなむもよし,またKSCでどこかに行きたいですね。

 ちなみに下山後私は「おつかれさま会」組に。余談ながらお店で撮った写真をこの記事の最後にしようと思います。
 ここは私がよく利用する名駅西口の中華料理店なのですが,この店は常連になると,店長さん(右)からダジャレが書かれた紙が来たり,店長さんがモノマネしてくれたりで,ちょっとおもしろいお店です。今回も学生さんもけっこうウケていました(笑)。

*最後になりましたが,この記事の中で,4, 10, 21枚目の写真はさいほさんのカメラで撮ったものです。ご提供ありがとうございました!
 

2015年3月25日水曜日

シデコブシのお花見

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し前のことになりますが,春分の日の21日(土曜日),豊田市でシデコブシのお花見に行ってきました。もともと豊田市内の自生地の保全ボランティアの皆さんの集まりなのですが,昨年も参加させていただいた縁で,多少申し訳ないとは思いつつも,今年もまたお花見だけ参加です。今年は20人以上の方が集まりました。
 
 駐車場から歩いて山を越えて自生地に向かいます。何のお花見でもそうですが,年によって,場所によって,木によって花の咲き方にばらつきが出て,一喜一憂してしまうものですが,今年はどうかな~と現地に着いてみると,昨年同様今年も「いい咲きぶり!」 (^_^)v 見事です!
 
 花はシデコブシだけではありませんでした。初めは曇っていてつぼみだったハルリンドウも,晴れてきたら花を開きはじめました
 
 小さくて見落としそうでしたが,森の中にはスミレも。これはマキノスミレだそうです。植物学者の牧野富太郎氏の名前を冠した植物で有名なのですが,私は本物を見るのはこれが初めて!
 
 湿地の中心部にはショウジョウバカマもたくさん咲いていました。珍しい植物ではありませんが,湿地に彩りを添える,なくてはならない植物ですね(個人的な感想ですが)。

 ところで,このお花見でとてもすてきな話を,水質調査でお世話になっているトヨタの森の原田さんから聞きました。この美しいシデコブシの花びら,食べるとほのかな甘みと,ミントのようなさわやかな味があるというのです。ということで落ちていた花びらを一枚噛んでみると・・・ほんとだっ! いままで花びらを食べてみようという発想が全くなかったので, これは私にとって新しい発見でした! 
 
 でもお花見といえば「花よりだんご」(笑)。これは保全ボランティアの大原さんの手作りよもぎもち。とてもおいしくいただきました(ごちそうさまでした!)。
しあわせ~ (嬉)

 ちょうどこの日は名古屋気象台でサクラ(ソメイヨシノ)が開花したとの発表が出ました。気がつけば,ジンチョウゲの花が甘い香りをただよわせ,花盛りになっているサクラもあって,春本番を迎えようとしている時期になったのですね。そんな中,一足早いお花見ができて幸せを感じました
 

2015年3月23日月曜日

名古屋から見える山 - 【6】乗鞍岳(その2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 前回に続いて乗鞍岳について。今日は私の思い出話をさせていただこうと思います。

 この山はバスで頂上近くまで行けることで有名ですが,アクセスが比較的容易な高標高点ということで,宇宙関連の施設が古くからあることでも有名です。その一つ,東京大学の宇宙線研究所の施設を私は利用させていただいたことがあります。1998年の夏,ここで何度か寝泊まりして,雨や霧,空気を採取して,いわゆる「酸性雨」の調査をしていたのです。

 この調査,観測機器や採取装置を設置して行うため,一回行ったら少なくとも一週間は現地に泊まり込み,食事は自炊というものでした。雨が降りはじめたら昼間だろうと夜中だろうと(!)採取を始めなければなりません。逆に言うと晴れたら「ヒマ」(笑)。近くを通る大勢の登山客を尻目にベランダでのんびり本を読んだり,山頂近くからバスの終点,畳平へ「下って」お土産を見に行ったり,ご来光を拝みに山頂まで「お散歩」(笑)したり。

 そういえば,私の山登り歴の中で唯一,日の出や日の入りの時に太陽の光が一瞬だけ緑色に光る「グリーンフラッシュ」という現象に出会えたのも,この乗鞍観測の時でした。ご来光の瞬間,くっきりと緑色に光るのを見て私はびっくりしたのですが,頂上にいた他の人たちも「あれっ,いま緑色に光ったよね???」「確かに緑色だったよね???」とざわついていたのを覚えています。

 しかしそれ以降乗鞍岳には登っておらず,別の山から「眺める山」となりましたが,青空の下でのんびりしたことを今もなつかしく思い出します。

 今日の写真は,名古屋とちょうど反対側にあたる,北アルプス蝶ヶ岳から見た乗鞍岳と御嶽山。前回の写真と逆に,左に少し小さく写っているのが御嶽山。噴火して2週間後の写真で,小さいながらも白い噴煙がはっきり見えます。右奥にいくつものピークを備える山体が,今回の主役,乗鞍岳。名古屋から見える乗鞍岳はピーク一つ分だけですが,重量感のある大きな山であることがお分かりかと思います
 

2015年3月20日金曜日

名古屋から見える山 - 【6】乗鞍岳(その1)

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 おととい18日の学位記授与式(卒業式)の夜から降り出した雨は,かなりまとまった量となり,昨日の昼過ぎまで降り続きました。その夕方には雲が切れて,金城にも名古屋の街にも,あかね色の斜光線が降りそそぎました。
 その後,雲はどんどん取れて,澄んだ夕焼け空となりました。この時,きっと翌朝は遠くの山がきれいに見えるに違いない,と確信しました。
 
 実際のところ,今朝は気温が高かったせいか少し霞が出てしまい,真冬のようなコントラストの効いたきれいさには及ばなかったものの,予想通り御嶽山・乗鞍岳(のりくらだけ)が姿を現してくれました。大曽根駅で瀬戸線を途中下車して矢田川の堤防まで行き,JR中央本線の矢田川橋梁越しにこの二つの山を撮りました。右に御嶽山,左隅に乗鞍岳があります。今日の御嶽山は噴煙を確認することができませんでした。
 
と言われても乗鞍岳がちょっとわかりづらいと思うので説明を。 
 
 ということで久しぶりの「名古屋から見える山」シリーズですが,瀬戸線から見える山の中で最も遠く,それゆえ最も見える回数が少ないのが乗鞍岳です。

 実は過去のブログで,瀬戸線のどこから見えるのか「ネタバレ」しているのですが,瀬戸線の大曽根以東で乗鞍岳を見るのはそもそも至難の業,動体視力の訓練が必須です(笑)。
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/03/5.html
 大曽根以西だと,走る電車からではなく,尼ケ坂駅から(ゆっくり落ち着いて)見ることもできるんですけどね(苦笑)。
 
 乗鞍岳は長野県と岐阜県の県境にあり,いくつかの山(ピーク)を総称して「乗鞍岳」と呼んでいます。岐阜県高山市からもよく見え,高山・松本方面からバスで山頂近くまで行けることから,お馴染みの方も多いことでしょう。標高は3026 m,単純な高さでは日本で19番目ですが,太平洋と日本海とを分ける分水嶺(中央分水嶺)上にある山として高さ日本一ということは,乗鞍岳の名誉のために覚えておいていいかもしれませんね!

(次回に続きます)
  
過去の「名古屋から見える山」シリーズもよろしければご覧ください。
・白山 (2012年12月12日) 
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2012/12/blog-post_12.html
・能郷白山 (2014年1月6日)
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6.html 
・伊吹山 (2014年2月1日) 
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html
・中央アルプス (2014年2月24日)
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/02/blog-post_24.html
・御嶽山 (2014年3月13日,14日)
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/03/5.html
  http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/03/5-2.html
 

2015年3月18日水曜日

ご卒業おめでとうございます

 みなさまこんにちは,よしだです。

 暖かな陽気が続くようになりましたが,今週つぼみがほころび始めた街路樹のシデコブシは,きょうには数輪咲き始めました

 きょう18日は金城の学位記授与式,すなわち卒業式です。高曇りの穏やかな一日でした。

 今日たくさんの学生さんが金城を巣立っていきましたが,森に囲まれた緑のキャンパスをいつまでも記憶にとどめてもらえたらと思います
 

2015年3月13日金曜日

ふくらきつつき

 みなさまこんにちは,よしだです。

 三寒四温と言われるように,寒い日・暖かい日を繰り返しながら春に向かっているようです。きょう13日は暖かな陽気になる,と今朝の天気予報で言っていましたが,おととい11日名古屋では,前日の午後から降り始めた雪で白銀の朝を迎えました
 
 研究室から外を見れば,すでに名駅(右上)やナゴヤドーム(中央やや左)まで見渡せるまで視界が開けていますが,森も街も雪化粧ですね。

 寒いのは森のいきものだって同じ。きつつきのコゲラが,羽毛をもこもこにさせてじっと木につかまっていました。あまり元気が出ないのか,時々思い出したように木を2‐3回つついていました。
 羽毛をもこもこにふくらませて寒さに耐えるスズメを「ふくらすずめ」と呼び,その愛らしい姿は俳句の冬の季語になっています。それならこちらは「ふくらこげら」「ふくらきつつき」でしょうか。

 語感の美しさこそ「ふくらすずめ」には及びませんが,幼子が寒い日にだっこしてもらっているかのような愛らしさは,きつつきならではですね。
 

2015年3月9日月曜日

岡先生最終講義

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 7日(土曜日),KSCメンバーの岡先生の最終講義がありました。講義は同時に退職される他の薬学部の先生とともに,W9号館106大講義室で行われ,岡先生は「食品衛生と分析化学」というタイトルでお話をされました。薬学部だけでなく他学部の先生方,学生さん,卒業生,共同研究をしている方々など,たくさんの方が最後の講義に耳を傾けました。
 
 最終講義のあとはN1棟「リリーノース」に会場を移して懇親会です。お料理・飲み物をいただきながら,先生を囲んで楽しいひと時を過ごしました。
岡先生(左)のごあいさつです

 最終講義のタイトルにある通り,岡先生は里山をご専門としているわけではありませんが,里山の重要性に対する理解が高く,KSCにも大きく貢献されました

 私個人としても,八竜湿地をはじめとするさまざまな調査は,先生の「面倒見のよさ」「ご理解」という強力なバックアップがあったからこそここまで進めることができたわけで,「育てていただいた」という感謝の念でいっぱいです。先生は今後,研究員としてしばらく大学に来られることになっていますが,いつまでもお元気でお過ごしいただきたいと思います。
 

2015年3月7日土曜日

環境情報誌「Risa」にKSCが紹介されました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 名古屋市内で中日新聞を購読されている方,広告と一緒に折り込まれている環境情報誌「Risa」をご覧ください
 
 その4ページ,「未来ちゃんねるneo」のコーナーに,われらがKSCが紹介されています!!!
決めゼリフは
「女子大生、森に入る!」
(笑)

 昨年末編集部の方からお話をいただき,学生さんが文章を書いたり,みんなで写真を撮ったりして,この記事ができあがりました。最初からこの話に関わってきた私としては,こうして記事になって感慨もひとしおです(^_^)。KSCを広く知っていただく機会になればと期待しています!

 最後になりましたが,今回KSCを取り上げてくださった中日メディアブレーンさんに感謝します。
 

2015年3月6日金曜日

ウグイスの初鳴き!

 みなさまこんにちは,よしだです。

 けさ文四郎池のあたりでウグイスの初鳴きを耳にしました。この時期なのでもちろん「ホー,ホケキョ」というきれいなものではなく,言い方は悪いですが「たどたどしい」(苦笑)鳴き方。それでも季節の変わり目にあることを気づかせてくれました。

 このブログでは毎年私の耳を基準に(笑),ウグイスの初鳴きの日を紹介していますが,これまでは

2014年: 3月3日
2013年: 3月6日
2012年: 3月14日

でした。もちろん私基準なので偶然に左右される要素もありますが,だいたい3月上旬となるようですね。

 ウグイスの鳴き声は春の訪れを感じさせてくれますが,一方で学内では,まだ冬鳥が森で過ごしています。鳴き声が時々聞こえてくるものの,なかなか姿を見せてくれない「ウソ」を先日撮ることができました。
さくら色のほっぺがかわいいですね (^_^)
ほっぺが赤いのはオスですが(笑)

 以前にもこのブログでウソを取り上げましたが,名前の由来である「口笛」が,なるほど!と思わせる歌を歌っているかのような優しい鳴き声を聞かせてくれました。ウソもあと少しで標高の高いところへ飛び立つことでしょう。

 そういえば今日は啓蟄。春が近づいて,だんだんにぎやかになりそうですね。
 

2015年3月5日木曜日

猛禽類vsカラス,とクイズの正解

 みなさまこんにちは,よしだです。

 まずは前々回のクイズの正解から。

2015年2月28日 しらさぎ
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2015/02/blog-post_28.html

 この選択肢の中で「種の名前」でなくて「総称」のものは,動物が「はと」,植物が「さくら」です。

 学内でもよく見かける「はと」(たまにオオタカの標的にされることもありますが)の正しい名前はキジバト。お寺などで参拝者からえさをもらっている(笑)のは,よくドバト(土鳩)と言ったりもしますが,カワラバトという種です。

 もう一つの「さくら」も,金城の森に自生している野生のものはヤマザクラだけですが,日本には他にもオオヤマザクラなどいくつも野生種があります。日本で大変好まれる樹種であることから,品種改良や交雑などが古くから盛んに行われ,たくさんの園芸種が作られてきました。有名な「ソメイヨシノ」もそのひとつなのです。

 余談ですが,このクイズの選択肢の中で,一つだけ人が乗れない列車があります。「とびうお」がそれで,長崎や下関から東京の築地市場へ鮮魚を運ぶ高速貨物列車の名前です(1986年廃止)。貨物列車に愛称がつけられる例は少なく,それだけ「花形列車」ということなのでしょうね。
 私が小さい頃はまだ走っていて,白い冷蔵車を連ねたその編成を,子供ながらに「特別な列車」という思いで見ていたのが懐かしいです。


 長すぎる前フリになってしまいましたが,今日の写真はこちら。
 八竜湿地で作業中,猛禽類が(そういう名前の鳥はいない)カラス(笑)に追われているのを目撃したので紹介します。
 上空かなり高いところで,何やら騒々しいなと思って見上げたらこれでした。上の2羽がカラスで,下の猛禽類を排除しようと執拗に追っかけていました。猛禽類が高い声,カラスが低い声だったように記憶しているので,追っていたのはハシボソガラスでしょうか。

 ここで知りたいのは猛禽類が何か?ということなのですが,写真がもっと鮮明ならよかったものの,距離が遠い・逆光そしてカメラの性能・私の写真術では最大限拡大してこれ(泣)。
わかりづらい・・・

 猛禽類は時々見かけるので,最近「ワシタカ類飛翔ハンドブック」という本を買ったのですが,逆光で羽根の模様がわからないため決め手がありません。以前ハイタカを金城の上空で目撃した時,翼の先の分離数がポイントになると教えていただいたのですが,右(写真の下側)は5枚に見えるものの,左(写真の上側)は5枚にも6枚にも見えるので,これまた絞り込めません…

 ただ一つはっきりしているのは,ハシボソガラスと同じくらいの大きさ,ということ。仮に翼の先の分離数を5枚とするとノスリが該当します。ただ気になるのは,ノスリの説明でたいてい体型が「ずんぐりしている」と書いてあること。これで「ずんぐり」と言うにはちょっと無理があるような(笑)。

 というわけで,お分かりの方はぜひご教示いただきたく・・・