2015年12月22日火曜日

「里山でクリスマスリースをつくろう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。
 このブログの更新が,私の個人的な事情でずっと止まってしまい申し訳ありません。

 さて,早くも年の瀬となってしまいました。このあいだにお伝えしたいことはたくさんあったのですが,今回は12月12日に行われた里山学習講座の第3弾,「里山でクリスマスリースをつくろう」の様子をお伝えします。

 この講座は今年が3年目なのですが,大変ありがたいことにいつも人気で,今年も40名以上のお申し込みがありました。最初に小野先生からごあいさつと説明です。

 当日は幸い天候に恵まれ,気持ちのよい森の散策となりました。ここでみなさん好きなように木の実や葉っぱ,どんぐりなどを集めていただきます。

 スタッフも参加者の皆さんの期待を背負って?がんばってます。センダンの実を取っているところです。

 工作室に戻り,みなさん思い思いにリースなどを作っていただきました。楽しい工作の様子をご覧いただきましょう。

 手の空いたスタッフも・・・(笑)
 
 この企画,手作りのリースができることはもちろんですが,森に入って自分で材料を取りに行けることも好評です。昨今なかなか山に入って自由に木の実を取ったりできないですからね。そういう意味でも,みなさんにとってよい体験になったのでは,と思っています。
 

2015年11月26日木曜日

里山でクリスマスリースをつくりませんか?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは,あいち森と緑づくり環境活動・学習推進事業の助成をいただき,金城の構内で一般の方を対象にした「里山学習講座」を開催していますが,12/12(土)に「里山でクリスマスリースを作ろう」を実施します

 学内の自然林の中でどんぐりや松ぼっくり,木の実やつるを集め,自分だけのクリスマスリースや松ぼっくりツリーなどを作っていただく企画です。昨年もたくさんの方に参加していただき,リースが作れるだけでなく,森の中で木の実などを自由に採取できるということで,たいへん好評をいただきました (^O^)/

☆昨年の様子はこちら
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/11/blog-post_29.html


☆詳しくは下記のリンクをご覧ください。
http://www.kinjo-u.ac.jp/pc/event/896.html
http://www.kinjo-u.ac.jp/document/xmas2015.pdf

今年もたくさんの方のご参加をお待ちしております!
 

2015年11月21日土曜日

コゲラの季節外れの?巣穴作り

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょう金城の森の中を歩いていたら,リズミカルに木をたたく音が近くで聞こえました。キツツキのコゲラが,枯れたアベマキの幹に穴を開けて,巣穴を作っていたのでした

 その懸命な姿は心を打つものがあるのですが,これから冬になろうとしているのに巣穴作りって,ちょっと変ですよね。鳥の多くが春に繁殖をするのは,ヒナを育てるためのえさを確保するためです。巣穴を作るのにそんなに時間はかからないはずなので,何か別の目的でもあるのでしょうか? この秋は気温の高い状態が続いているので,その影響でなければいいのですが・・・
 

2015年11月17日火曜日

生物多様性の意識を広めるためには? (その3)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日生物多様性の意識を広めるための会議の3回目が行われました。
 
第1回目
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_4.html
第2回目
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2015/10/2.html
 
 今回の会場は,丸の内にある環境省中部環境パートナーシップオフィスでした。
 「生物多様性」ということばをだれが一番知らなさそうか,その人たちにどのように切り込んで意識を広めていくか,その具体的な議論が行われました。 
 
  「生物多様性」というと何だか難しそうですが,例えばお寿司のネタがこれだけ豊富にあるというのも,生物多様性があるからなんです。とても身近なことなんですね。それをどう伝えたらよいか,ということに尽きると思います。
 
 今回はかなり具体的な方策までまとまり,私も一つ具体的な「つたえるツール」を作ることになりました(宿題です・・・苦笑)。それはもしかしたら,一番先に金城生のみなさんに見ていただけることになるかもしれないのですが・・・お楽しみに!
 

2015年11月14日土曜日

東部丘陵生態系ネットワーク形成フォーラム

 みなさまこんにちは,よしだです。

 本日名古屋大学にある野依記念学術交流館にて「東部丘陵生態系ネットワーク形成フォーラム」が開催されました。これは,名古屋市東部の丘陵地帯に立地する大学が連携して生態系の保全を検討する協議会が主催するシンポジウムです(私もその協議会の委員の一人なのです)。
開催前の様子ですが,
ほとんど席が埋まる盛況ぶりです
 
 まずは協議会会長である,名古屋大学大学院生命農学研究科の肘井(ひじい)先生のごあいさつがありました。
 
 愛知県の方によるごあいさつに続き,金沢大学の植田先生による基調講演がありました。湿地生態系の研究で有名な植田先生は,論文ではよくお名前を拝見していたのですが,実際にお目にかかるのはこれが初めて。私にとっていい勉強になりました。
 
 続いて行われたのが「取組発表」で,今回は小野先生に白羽の矢が立ち,「大学キャンパス里山構想」というタイトルで発表をしました。小野先生が設立・主導するKSCのこと,小野先生の里山に関する研究のこと,小野先生が立ち上げた科目「里山プロジェクト」のことなどが紹介されました。

 他にも工場だった場所を森にする大規模な取り組みを行った企業の興味深い事例紹介もあり,集まった人の関心を集めていました。

 生態系の保全は,その場所だけでなく地域全体の環境の向上や生物多様性の向上など,大きなメリットをもたらします。このような機会を通して,そういう意識が広く浸透していってほしいと思います。
 

2015年11月11日水曜日

金城の森を舞う猛禽類

 みなさまこんにちは,よしだです。

 けさ 9:40 頃,W5号館北側のの外階段から北の空を眺めていると,一羽の鳥が滑空しながら近づいていることに気がつきました。小さくともそのシルエットにただならぬものを感じ,カバンの中からあわててカメラを取り出して写真を撮りました。建物の南へ消えていくまで,その間わずか1分。猛禽類であることははっきりわかりましたが,この時は種名がわかりませんでした。

 別の大学での授業から戻り,ネットで写真を照合してみたのですが,タカの識別って思ったよりも難しいのですね(泣)。いろいろ見てみると,ハイタカかオオタカのどちらかだと思うのですが,私の知識ではこれが限界。最近個体数が増え,準絶滅危惧種になったことでも話題になったオオタカですが,幼鳥はハイタカとよく似ているようです。
【注】相当トリミングしています(苦笑)

 種名についてはぜひともどなたかご教授いただきたいのですが,これだけはっきりと猛禽類を捕えることができたので満足しています。

 今日のこの時間からお気づきの方も多いと思いますが,本当は国産旅客機MRJの初飛行を狙えないかとこの外階段に行ったのでした(笑)。しかしこちらに飛んでこないのでがっかりしていたら,タカがやってきた,というわけです。あきらめない気持ちが大切ですね?!
 


2015年11月7日土曜日

里山学習講座「里山で炭焼きを体験しよう」を開催しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 本日,愛知県の助成金をいただいて,今年度の里山学習講座の第一弾である「里山で炭焼きを体験しよう」を開催しました

 私はこの講座の企画・立案をしてきたのですが,午前中は試験監督業務があったため,午後から合流しました。なので今回は後半部分の様子を紹介します。

 私が炭焼き小屋に行った時,すでに温度が順調に上がって窯の状態が安定していたので,参加者のみなさんは竹割りを体験中でした。お子さんたちのがんばりがすてきですね!

 13時過ぎにさつまいもをアルミホイルに包んで砂の中に埋め,15時前には焼いもの時間に。そして15:30,煙突から出る煙が青く透明感が出てきたので,窯の中の温度は500度といつもより低めですが,窯を閉じることにしました。 
 
 最後にW2棟1階ラウンジに移動して,参加者のみなさんにアンケートを書いていただきました。特にお子さん達にはいままでにない体験を楽しんでいただけたようです (^_^)。最後に本日の講師である「炭焼きマイスター」こと河村先生のごあいさつで講座を終了しました。

 参加してくださったみなさま,本日はありがとうございました。

 スタッフのみなさん,おつかれさまでした。
 

2015年11月3日火曜日

秋深まる八竜湿地

 みなさまこんにちは,よしだです。

 最近デスクワークメインとなって,調査をしているお隣の八竜湿地ですら少し足が遠のいていたところですが,きょう久しぶりに流量測定装置のメンテナンスとデータ回収のために行ってきました。

 流量測定装置は,ここ最近雨の日が少なかったこともあって,特に異常はありませんでした。
 水位データを見ると,今日までのおよそ一か月半で降雨による水位の上昇は5回しかなく,いずれもそれほど高いものではありませんでした。季節的に台風やゲリラ豪雨のようなものがなく,雨が続かなかったことが良く反映されています。また,10月11日から28日まで2週間以上も水位上昇がなく,それだけ雨が少なかったのですが,それでも一定の水位が保たれていることが見て取れました。
パソコンでデータを回収しています
 
 作業を終了して湿地内を見て回ると,クロミノニシゴリがその名の通り黒い実をつけていました。やや地味な植物ですが,日本固有種で,東海地方から近畿地方の湿地帯にしか自生しない珍しいもの。「東海丘陵要素植物群」の一つに数えられています。
 
 足元には真っ赤に紅葉した植物がありました。ヤマハゼでしょう。ウルシの仲間で,皮膚が敏感な人はかぶれる可能性があるので注意が必要ですが,観賞に値する鮮やかな紅葉です。

 他にも写真はありませんが,冬鳥のジョウビタキをよく見るようになりました。11月に入り,秋の深まりを感じますね。
  


2015年10月30日金曜日

炭焼きを体験してみませんか?

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは,一般の方に参加していただける「里山学習講座」を企画し,その第一弾として,11月7日(土曜日)に「炭焼体験講座」を開催します このブログで何回か紹介している炭焼き(竹炭づくり)を,みなさまの手で行っていただくというもので,参加費無料(!),焼いものおやつもありますよ~ (^o^)/
こんな感じで楽しんでいただけます!
(写真は9月のKSCの炭焼きのようすです)

 詳細は下記のリンクをご覧ください
http://www.kinjo-u.ac.jp/document/sumiyaki_2016.pdf

他にも11/28(土)のわら縄編み,12/12(土)のクリスマスリース作りもあります。これらについても,現段階でお申込みいただいてもけっこうです。

 お申込み・お問い合わせは,チラシに記載してあるメールアドレス(アドレス中の◎を@に変えてください)へご連絡をお願いします。私(よしだ)が対応いたします。

 多くの方のご参加をおまちしております!
 

2015年10月27日火曜日

植物の豊作と不作

 みなさまこんにちは,よしだです。

 実りの秋を迎えていますが,学内では昨年不作だったソヨゴがたくさんの実をつけ,逆に昨年豊作だったシャシャンボはほとんど実をつけていません。

 多くの樹木で,実や種の豊作と不作を繰り返す現象が見られます。専門用語では「隔年結果」といいます。農業では,ある年は豊作で価格が暴落し,その翌年は不作で収入なしとなってしまうため,毎年花を摘む作業(摘花)を行ってこの現象を防いでいます。豊作の年にある程度花を摘んでしまうと,植物は子孫(種子)を一定量作ろうとして,本来不作のはずの年も花をつけるのです。

 隔年結果は,動物にすべての種子を食べられていまわないようにするための作戦だと考えられています。毎年一定の実をつければ,それに見合う数の動物が生息できますが,豊作と不作が繰り返すと,動物の生息数は不作に合わせざるを得ません。動物の数を抑制しておいて豊作となれば,食べきれず種が生き残りやすいですし,知能の高い動物なら後で食べようと持っていくことになります。これが種を広く散布することにもなり,植物にとって大きなメリットです。

 下の写真は私の朝ごはんの風景(笑)。スプーンに載っているのは昨年金城で豊作だったシャシャンボから作ったジャムです。大きめのビン一本分ありましたが,今週ちょうど食べきりました。加熱したのでシャシャンボの思い通りにはならなかったかもしれませんが,家に持って帰って料理をするのも,実は植物の「思惑」にまんまとはまっている,といえるかもしれませんね。


2015年10月24日土曜日

金城祭

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 今日は金城祭の本祭の日。天気がよくて暑くも寒くもなく,たくさんの人でにぎわいました。

 KSCの「里山工作教室」もたくさんの人に来ていただきました。今回はぶんぶんごま,松ぼっくりツリー,蜜ろうキャンドル,竹とんぼ,シュロバッタなど,いろいろなものを作っていただけるよう準備をしました。特にお子さんにとっては楽しい体験になったのでは,と思います(^_^) 

 中にはこのブログをいつも見ていますという方も\(◎o◎)/! もちろん初めてお会いしたわけですが,お互いに自然が好き(+山が好き)ということで,いろんなお話を伺えて楽しかったです(ありがとうございます!)。

 時間はあっという間に過ぎて,夕方にはお片付けに入りました。部屋を元通りにして,荷物を部室に移動させて完了。最後にみんなで記念写真です。
この写真はきむらさんに撮っていただきました 

 いつもながら,たくさんの方に自然の材料で遊ぶ面白さや,金城の里山について知っていただき,私たちはとてもうれしく思います。充実感のある一日でした

 みなさまおつかれさまでした~。
  
 

2015年10月23日金曜日

第38回炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCでは今日,第38回目となる炭焼きをしました。今日炭焼きをしたのは,明日が金城祭だからというわけではなく,なかなかない授業がない平日だから,というのが正直なところです。

 今回は若干準備不足があって,まずは点火しようとしたら誰も火を持っていない・・・(>_<) 
 これも大学内全面禁煙を実施している金城ならではですね。タバコを吸わない私にとって全面禁煙は大歓迎(!)なんですが,こんな時は皆あたふたしてしまうのです(苦笑)。

 小野先生が研究室からマッチを持ってきてくださってようやく解決。窯口にスギの葉を大量に入れたことから,マッチ2本だけで一発点火!(^_^)v 
 
 でも今度は薪の量が足りない,ということになって,みんなで薪集めを。なんか自転車操業的ですね~ (^_^;)
 
 火が落ち着いてきたら,前回焼いた炭を袋詰めします。これは明日の金城祭で配るためのもの。オープンキャンパス同様,竹炭は金城祭でも人気です!
 
 お楽しみの焼いもが焼きあがるまでのちょっとした待ち時間,かつらがわさんが先日の県の会議のあと教えてもらった「シュロバッタ」をつくって見せてくれました。完成度の高い作品にみなびっくり!

 15時過ぎ,煙の状態が変わって窯を閉じ,今日の炭焼きが終わりました。私はそのあと用事があってお手伝いできなかったのですが,引き続き金城祭のKSCブースの設営をして,明日に備えました。

 明日の金城祭,多くの方に来ていただけることを期待しています!

 KSCはN2-112号室ですよ~。
 

2015年10月22日木曜日

カキとドラゴンフルーツ

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先日,私の自宅で獲れたカキをみなさんにお配りしたところ,KSCメンバーの永津先生,さいほさん,よしみさんなどが,「焼き牡蠣」(←普通はこれですが・・・)ならぬ「焼き柿」を作ってみた,というので見に行きました。普通にむいたカキ(下)とともに,そこにはアルミホイルに包まれ湯気が立つカキの姿が。
 この焼き柿,トースターで焼きあがるまでずいぶん時間がかかりました。カキを焼くと深いオレンジ色に変化するような気がしていたのですが,意外にも明るいレモン色になるんですね。しかも食感は 
焼いも!!!
\(◎o◎)/

そのねっとり感といい,甘さといい,目をつむって食べさせられたら,焼いもと誰もが思うことでしょう。不思議ですねー。
 
 そうしているうちに永津先生から差し入れが。薬草園で獲れたドラゴンフルーツです。見たことはあっても食べたことがないので,私もいただいてみることにしました。 
謎な形です・・・
 
 二つに切ると中は真っ赤! 切ってくれたさいほさんの手も赤く染まるほどの強烈な色です。

 見た目から,やや酸味の効いた甘酸っぱいものを想像していたのですが,口にして思ったのは・・・

いちじくみたい・・・
(^_^;)

 そう,酸味は全くなく,控えめな甘さで,ややねっとりな食感。こちらもまた意外でした。 とはいえ,秋らしく新しいフルーツの味を楽しませていただきました
 
 

2015年10月21日水曜日

生物多様性の意識を広めるためには? (その2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日,生物多様性の意識を広めるための会議が金城で行われました。およそ1か月前に行われた会議
 
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_4.html

の第2回目です。せっかくの金城での開催ですから,最初は金城の森を見学していただきました。落葉広葉樹の育った森・池・湿地など多様な環境があり,これを利用して環境学習会を開催していることをみなさんに紹介しました。
 
  見学の程よい疲れとぽかぽかの暖かさで,会議ではなくお昼寝をしたい気分でしたが(苦笑),知恵を出し合って議論をおこないました。今回はそれぞれ持ち寄ったアイディアの紹介と,そのアイディアを結びつける議論が中心で,生物多様性の意識を広めるためにどのようなアプローチがありそうか,さまざまな意見が出ました。

 会議の後,愛知県の方が「シュロバッタ」の作り方を教えてくださるというので,会議に出た学生さんだけでなく,たまたま近くにいたKSCメンバーも加わって作ってみることにしました。その名の通り,シュロの葉っぱを切ったり折ったりしてバッタの形にしていくのです。
 
 みんなの作品がこれ。手前左側がお手本です。私のは手前右側で,初めてのことなのでとてもガタガタなバッタになってしまいました(苦笑)。

 作品の出来はともかく,このような遊びができるのも,さまざまな植物があるからですね。このようにちょっとしたことでも生物多様性は関係しているのです
 
 

2015年10月19日月曜日

小牧市マメナシ調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 すこし前のことになりますが,私は小牧市で行われたマメナシの調査を見学しました。

 マメナシは東海地方の丘陵地の湿地周辺に特異的に生育している植物の一つで,近年個体数の減少が目立っており,絶滅が心配されています。ここは「大草のマメナシ自生地」として愛知県指定の天然記念物となっている,マメナシ自生地としては最大級の場所です。そのため名古屋工業大学の増田先生の研究グループが定期的な調査を行っていて,今回は木の大きさや実のつき具合を調べるというものでした。

 マメナシは八竜湿地にも生育していることから私も関心があり,また,日ごろ何かとお世話になっている増田先生にいろいろとお話を伺いたく思い,生育地の状況や調査の様子を見させていただきました。増田先生のグループの他にも地元でマメナシ保全に関わっている小牧エコネットの方,名古屋造形大学の岡田先生,そして守山自然の会の方など,全部で14名が集まりました。

 ここのマメナシは本数が多く実のつき具合はさまざまでしたが,多いものだとこんな感じで数えられないほど。八竜湿地のマメナシが今年(も?)不作だったので,これくらい結実してくれたらと思うばかりです。

 増田先生の研究グループは2つに分かれて,一方は実の数(概算で)をカウントしたり,実験で使うために実を採取したりしました。

 他方は枝の張り具合や幹の太さを測定していました。

 見学に来られていた守山自然の会の方,マメナシの若木付近の笹や雑木の伐採のお手伝い。道具が常備されていて頼りになりますね。

 私はというと,実の採取をちょっとお手伝いしたくらいで,基本は見学ばかり。それでも,初めてこの自生地の状況を知ることができ,よい勉強になりました

 最後にお見せするのは,当日咲いていたマメナシの花。本来の花期は春なので,いわゆる「狂い咲き」で,数もわずかですが,この花の純粋な白はいつ見てもいいものです。