2014年4月28日月曜日

ハチの巣箱のその後と,モチツツジ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 以前このブログで,ニホンミツバチ用の巣箱を設置したことをお知らせしましたが,私の大学時代の友人から「ブログ毎回見てるけど,ミツバチどうなった?」との連絡があり,様子を見てきました。下の写真は今朝の状態で,右端の巣箱についている赤いものは,ニホンミツバチが好んで寄ってくるようになるという香りを人工的につけたもの。しか~し・・・
し~ん・・・ (涙)
 
 残念ながら,ニホンミツバチさんが「あたらしいおうち」として入居してくれた形跡はありませんでした (泣)。もうすぐ5月ですが,新居探し中のニホンミツバチはいないかしら???

 さて,里山の森に目を移すと,そこにはピンク色のツツジが咲き始めていました。色こそ今月初めに咲いていたコバノミツバツツジと似ていますが,こちらは少し花が大きい「モチツツジ」です。
 
 金城の森に自生するツツジの中で最も遅く咲くのがモチツツジです。そろそろ花が咲き競う季節から,緑の深まる季節へ移っていく頃でしょうか。
 

島田緑地でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 25日(金曜日)のことになりますが,天白区の島田緑地で水質調査用のサンプリングをしてきました。ここでは水量調査用の装置も設置しており,そのメンテナンスを兼ねて出かけてきました。

 島田湿地は,下の写真だけ見るととても緑が多く,まとまりのある山の一角にあるように見えますが,実際は周囲を住宅地に囲まれ,完全な孤立状態にあります。それでも湧水があり,ボランティアの方々の努力があって維持されてきた湿地です。

 水質調査用のサンプリングは,決まった場所で水の酸性度 (pH) などを測り,分析用に少量 (100 ml 弱) 採水します。場所によっては土の表面を湿らせるような水しかなく,所定量の水を得るために苦労することもあります。
 しかし,サンプリングをしながらいろいろないきものを見るのはとても楽しいことです。下の写真はこのブログではおなじみのトウカイコモウセンゴケ。同心円状の葉の真ん中からひょろひょろと何やら延びていますが,これは花を咲かせるための茎です。もうすぐ花の時期を迎えている,ということですね。

 こちらはサンプリングの作業をしている横でずっと止まっていた小さなチョウです。小野先生に写真で判定していただいたところ,「ツバメシジミのオスではないか」とこのことでした。都市部でよくみられる種だそうですが,光の加減によって,翅が鮮やかな青に見えたり,おとなしい灰色に見えたりして,つい見入ってしまいました。

 この日の午後には八竜湿地でも水質調査用のサンプリングがあり,さらに薬学部の学生さんを連れてたけのこ掘りもあって,まさにフィールドワーク三昧?の一日となりました。
 

2014年4月23日水曜日

金城の「春の山菜」

 みなさまこんにちは,よしだです。

 春を迎えて,金城の里山の話題は「花」や「たけのこ」が中心になっていますが,あまり数はないものの山菜もあるのですよ。

 まずはタカノツメ」です。学内にはどこでもありそうですが,実際はそれほど多くないと思います。タカノツメというと普通みなさんは唐辛子を思い出すことでしょう。でも樹木のタカノツメはそれとは全く関係ありません。従ってこの新芽も全然辛くないです。一般的には天ぷらにして食べることが多いですね。
* なお,下の写真は10日前に撮ったもので,今はもう葉が展開しています。

 お次はリョウブ」です。むかしむかし,飢饉に備えて若芽が食べられるこの植物を植えよ,というお達しがあったため,お達しを意味する「令法(りょうぶ)」がそのままこの樹木の名前になったとされます。先日のトヨタの森でのサンプリングでは,ゆでたリョウブの若葉をご飯に混ぜた「リョウブめし」をいただき,初めて食べたのですが意外にくせがありませんでした。金城の里山ではあちこちで見ることができます。

 次は赤い新芽が印象的ですが,その特徴を名前にした「アカメガシワ」です。これは金城の里山のいたるところに数多く生育している植物で,あまり見向きもしていなかったのですが,天ぷらやおひたしにして食べられるとのこと。ネットで検索してみると,「意外にいける」といったコメントが出ていたりします。ちょっと試してみようかな???

 最後は真打ち「タラノキ」の登場です。だれもが知っている山菜の王様「タラの芽」は,天ぷらにするととてもおいしいですね。とげが多いので,葉が開いたらもう食べられません。下の写真では,中央の新芽だけ食べることができます。金城の里山には数えるほどしか生育していないので,今は「見て楽しむだけ」です。
おいしそうなんですけどね~(苦笑)

 まだまだ食べられそうな山菜はあるので,もうちょっとお勉強してみようと思います(笑)。
 

2014年4月20日日曜日

日本福祉大学「たけのこ祭り」

 みなさまこんにちは,よしだです。

 おかげさまでこのブログは今回で400記事目となりました (^^)。まだまだ決して知名度の高いブログではありませんが、読んでくださっている方々のご意見が励みとなってここまで続けることができました。ありがとうございます。これからも金城の里山を中心にいろいろな話題を綴っていこうと思います。

 さて、その記念すべき400記事目の話題は、19日(土曜日)に知多半島の美浜町にある日本福祉大学で行われた「タケノコ祭り」です。昨年11月に行われた「大村愛知県知事と語る会」を機に、里山つながりで何かとお付き合いのある日本福祉大学の榎本さんに紹介していただき、今回は薬学部の先生方・卒業生などとともに合わせて9名で参加してきました。
開会のご挨拶です
すでにかなりのご盛況ですね

 この「たけのこ祭り」はキャンパス内の竹林を活用して、タケノコ掘りをしたり、タケノコ料理をいただいたり、竹林でジャズ演奏があったりと盛りだくさんの内容です。私は他のメンバーと別れ、こども発達学部の水野先生にトウカイコモウセンゴケ生育地を案内していただいたのですが、その後会場に戻ってタケノコ掘りをしていた金城のメンバーと合流し、タケノコご飯をいただくことに。
タケノコご飯おいしい!
一同絶賛です!!!

 たけのこご飯のあとは再びタケノコ掘りです。水野先生、榎本さんとともに場所を移動したのですが、小さくて焼きたけのこ向きのものから、大きくてたくさん食べられそうなものまでいろいろあります。
みんな夢中ですね!

私も夢中!
きのうの薪割り+きょうのタケノコ掘り=筋肉痛(苦笑)
この写真は榎本さんに撮っていただきました。
ありがとうございました。

そして、収穫
けっこうな収量です!
 
  そしてお祭り終了まで我々は楽しませていただきました。海岸に近いキャンパスなので、ちょっと海を見に行ったりして、同じ美浜町内にある、あらかじめ予約してあったいちご狩りへ。 
いちごでぎっしりのハウスです
いちごのかぶりものがお似合いなのは
うすだ先生です!

 このいちご、甘くておいしかったです~。1時間の食べ放題で、つい食べ過ぎなくらい食べてしまいました(苦笑)

 穏やかに晴れた一日、タケノコといちごで春を満喫することができました(笑)
 今回早くからわたくしたちの参加のために心遣いをしてくださった榎本さん、そしてトウカイコモウセンゴケ生育地をはじめとして案内をしてくださった水野先生に感謝しています。本当にありがとうございました!
 

トヨタの森にて,採水とフクロウとムササビと

 みなさまこんにちは,よしだです。

 18日(金曜日)、ときどき雨の降る天気となってしまいましたが、豊田市の「トヨタの森」で水質分析用のサンプリングを行いました。ここもシデコブシなどの東海丘陵要素植物群と呼ばれる植物種が生育しており、その湧き水や渓流の水を分析することによって、これらの植物の生育と水質の関係を見出そうと、トヨタの森のみなさんにお願いして調査をさせていただけることになりました。
 
   余談ですが、わたくしがトヨタの森を訪れたのは今回が3回目。すべての回で雨が降りました。私は自分自身を「晴れ男」だと思っているのですが、あまり説得力がないですね・・・(苦笑)

 さて、今回全部で8か所の水を取らせていただきました。現場測定の項目ではいずれの場所の水も「きれい」と判定されました。下の写真を見ても清らかな流れの様子がわかると思います。

 森の中を歩いていると、小さな清楚な花を見つけました。サンプリングできそうな場所を案内してくださったスタッフの伊吹さんに、「チゴユリ」だと教えていただきました。チゴは「稚児」。その名の通り小さくてかわいい花です。
 
 一通りサンプリングが終わったところで、スタッフのみなさんからこんな提案が。「ちょうど今夜ムササビの観察会をするので、よかったら一緒に見ていきませんか」と。ムササビが巣穴から出てきて飛び立っていく様子なんて、めったに見られるものではありませんから、喜んで参加させていただくことにしました。

 とはいえ、暗くなるまでまだ時間があります。その時間を使ってスタッフの杉山さん(写真左)に、大きな斧を使った薪割りを教えていただき、いざ、挑戦!
ちょっと腰が引けてますね~
この写真は伊吹さんに撮っていただきました。
ありがとうございました。
 
 当たり前ですがすぐにはうまくいきません。きれいに、無駄な力をかけず、なおかつ安全に割るのは難しいですね。丸太を7~8本割ってみましたが、割れたときに薪が2~3回足に飛んできたりしました。

 片隅では夕食の準備が始まりました。エンジンオイルなどを入れておくようなペール缶を釜に、落ち葉や稲のもみ殻を燃料にしてご飯を炊くのですが、実に単純でありながら巧妙なやり方で、5合のお米がわずか10分ほどで炊けてしまうのです!

 さて、赤外線カメラが取りつけてあるムササビの巣の中の様子を画面で見ながら夕食をいただきます。この夕食、みなさん持ち寄りの一品料理もすばらしく、詳しくは言えませんが(苦笑)ざっくばらんとした楽しい雰囲気で時間が過ぎていきました。

 ムササビは、夜活動する前に巣の中でしっかりと毛づくろいをし、外の様子をうかがったりするので、おおよそ巣穴を出るタイミングはわかるそうです。そろそろ出そうな雰囲気になったので私たちも外に出て、建物の前にある巣箱を観察しました。下の写真は明るく写っていますが、実際はもっと暗くなっていました。

 すると・・・北東方向の森から、フクロウの鳴く声が聞こえてくるではありませんか! 一同大興奮! 杉山さんがその方向に鳴きまねをすると、テリトリーに他人が入ってきたと思ったのか、同じように鳴き返してきました。そして私たちの上空を音もなく羽ばたいていき、南側の森にとまってまた鳴き交わし。私もフクロウを見るのも鳴き声を聞くのも初めてで、実に幸運なできごとでした

 ところで一方のムササビは、フクロウにお株を持っていかれた?だけでなく、天敵のフクロウの鳴き声(と人間による鳴きまね)で全然落ち着きません。いつになったら外に出られるやら・・・といった感じで巣穴から顔を出したりひっこめたり。
ごめんね~

 それからどれくらい時間がたったでしょうか。ようやく意を決して巣穴から出てきました。巣箱をかけてある木を上までのぼり、建物とは反対側の森の奥に滑空して飛び去っていきました。一瞬の出来事でしたが、一部始終を見ることができました。

 この日はお泊りのスタッフのみなさんと別れ、午後10時にトヨタの森を出て私は帰宅しました。今思うとフクロウもムササビも夢のような体験でした飛び入りにもかかわらず手厚いもてなしをしてくださったスタッフのみなさんに感謝してやみません。ありがとうございました。
 
 

2014年4月19日土曜日

薬学部で湿地見学 (その3)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 16日(水曜日)、この春3回目となる湿地見学に行ってきました。こんどは私のいる実験室を共用している薬学部の日野先生のセミナーに所属する学生さんたち。15日(火曜日)に湿地見学をした吉川先生が、授業でそのことをお話しされたそうで、「私たちも行ってみたい」というリクエストになった次第です。

 この時期咲く花もきれいでもちろんみなさんの目を引くのですが、やはり人気なのは食虫植物のトウカイコモウセンゴケグロテスクなような、でもかわいいような
食虫植物らしさを触って確かめます

 前日の見学ではあまり「捕食」できていなかったのですが、今回はかなりいい成果(?)を上げています。中にはこんな個体も。
虫を何匹も捕えています

 トウカイコモウセンゴケはなぜ赤いのか?と疑問に思ったことがありますが、飛ぶ虫にとって毛のある赤い葉は、花のように見えてしまうのかもしれませんね。それがこの結果なのかな、と思ったりしました。

 今回の見学は15時前からスタートで、湿地に到着した時には咲いていたハルリンドウは、帰るころには花を閉じていました
もうおやすみモードです

 「植物はじっと立っているだけ」と思いがちですが、虫を捕まえたり花を開いたり閉じたり・・・。身近なところにも不思議はいっぱいですね。
 

2014年4月15日火曜日

薬学部で湿地見学 (その2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 暖かな陽気となった今日,薬学部の小崎先生・吉川先生とそれぞれのセミナーの学生さん,そして助教の先生方とともに湿地見学に行ってきました。今回は全部で30人以上 (!) と大団体さんです。
コバノミツバツツジが花を添える八竜湿地です

 先週の湿地見学ではコバノミツバツツジが満開でしたが,それから一週間で花の盛りは過ぎた感があり,代わってヤマツツジが咲き始めていました
小さめの赤い花が特徴です

 下の写真は先日大学内で撮ったものですが,八竜湿地の周辺ではミヤマガマズミも咲き始めました
白い小さな花をたくさんつけます

 八竜湿地の下流側にある新池のほとりでは,ハルリンドウが群落となって花を咲かせていました
みごとな群落ですね!

 今日は歩いているとちょっと暑いくらいの陽気でした。でも花の解説はもちろん,湿地の歴史や森の成り立ち,湿地を守るための活動など,さまざまな角度から湿地にまつわるお話をしたところ,多くの学生さんから「楽しかった」との声を聞くことができました今回もご案内した甲斐がありましたね

 みなさんもぜひ,このいい季節に湿地に足を運んでみてはいかがでしょうか?
 都合が合えばご案内承ります(笑)

*今回の後半3枚の写真はまつやま先生に撮っていただきました。ありがとうございました。
 

2014年4月14日月曜日

KSCでたけのこ掘り

 みなさまこんにちは,よしだです。

 KSCではきょう,学内の竹林でたけのこ掘りをしました。先週末になってたけのこが出始めたので,金曜日の全体会できょう掘りに行くことを決めたのでした。お昼休みに集まっていざ竹林へ
たけのこあるかな~

 先週末いくつか頭を出していたので期待していたのですが、どうしたことでしょう、すでに掘られていて、なおかつ捨てられているではありませんか!
もったいない~(涙)

 それでもみんなあきらめません。総勢15人ほども集まったKSCメンバー。何人かは頭を出したばかりのタケノコを目ざとく見つけ、石の多い荒れた土に苦労しながらも掘り進めていきました。
急な斜面でも!

側溝の中でも!

滑りやすい砂地でも!

 まだまだ出初めなので、シーズンはこれから。今回は数が少なくちょっと残念でしたが、学生さんみんながタケノコ掘りを通して、里山の恵みを体験してもらえたら、と思っています
 

2014年4月11日金曜日

ニホンミツバチの巣箱を設置しました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 順番が逆になってしまいましたが,今週9日(水曜日)に大学内でミツバチの巣箱の設置が行われました。これは,3月24日に下見をして決めた場所に実際に巣箱を置いて,ハチが入ってくるのを待とうというもの。

下見の様子はこちら!
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2014/03/blog-post_25.html

 まずは巣箱を置く台を設置します。コンクリートブロックを入れて簡単に倒れないようにしています。
 
 巣の中には,ミツバチの巣からハチミツを取った搾りかすを入れます。もちろんニホンミツバチのもので,においはほのかに甘く,少し酸味も感じられます
 
 これを巣箱の中に入れておくのですが,この香りでハチが興味を示してくれるそうです
 
 手際よく作業が進み,3つの巣箱の設置が完了しました。

 ニホンミツバチは,一つの巣から一部の集団が出ていく分蜂(ぶんぽう)がこれから盛んになるので,あとはこの巣を見つけてくれて,気に入ってもらえるかどうか(これが重要!)ですね。果たして「新居」にしてくれるでしょうか? 今から楽しみです!
 

KSC全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 新年度が始まってもう2週間近くたちましたが,今日は今年度一回目のKSC全体会が行われました。集まったのは学生さん6名,教職員6名の合計12名。このうち1名は今年度メンバー入りしたばかりの学生さん,そしてもう1名,新入生向けサークル紹介でKSCに興味を持った1年生の学生さんが見学にきました。

 今年度は金城祭での出し物に新しいものを取り入れたい,との新部長からの提案や,11月~12月にかけて行う一般の方向けの里山学習講座についての説明といった長期的なものから,直近では,花が咲き乱れる八竜湿地の見学を来週行うことを決めたりしました。

 今年も楽しく里山活動をしていきたいと思います(笑)。興味のある方は今月21日から始まるサークル紹介や,国際情報学部の小野先生を訪ねてみてください!
 
 

2014年4月8日火曜日

薬学部で湿地見学

 みなさまこんにちは,よしだです。

 穏やかな日和となった今日,薬学部の林先生とそのセミナー生のみなさんを湿地にご案内しました。ある学生さんは,「セミナーで湿地を見学するらしいよ」と友達に連絡したところ,「湿地って何?」みたいに言われたとのこと(苦笑)。いきなり湿地と言われても,知らないとイメージがつかないですよね

 でもこの八竜湿地は,かつてここを開発する計画の反対運動を大学として行った結果,金城の所有地となって保全された,という歴史があります。せっかくこの大学に入ったのだから,湿地にもっと親しみをもってほしいですし,もっと自慢してもいい,とも思っています。そんな話もしつつ案内をしました。

 それはさておき,八竜湿地は花を楽しむのにいい時期になりました。先週すでに咲いていたコバノミツバツツジ,ハルリンドウにつづいて,東海地方の固有種で絶滅が心配されているマメナシも,木によって三分咲きから八分咲きまでになっていました。
清楚な感じのマメナシの花です

 湿地では保全活動をされている「水源の森と八竜湿地を守る会」の柴田さんが作業をされていました。柴田さんによると,湿地の一部で最近緑色の藻が発生するようになったそうで,富栄養化しているのではないかと心配されていました。近々水質を測ってみることにします。
中央部あたりに緑色のもやもやができています

 ところで,八竜湿地で忘れてならない植物がこれ。食虫植物のトウカイコモウセンゴケです
温かくなって生き生きとしてきました

  実際に間近で観察できる場所に行き,虫を捕獲する葉を触ってもらいました。自生する食虫植物をすぐ近くで見たり,触ったりできるのはなかなかない機会です。ねばねばした液に触れることで,自然の巧妙さを知ることができたのではないかと思います。このような体験を通して,一人でも多くの学生さんに,この大学の自然に興味を持ってもらえることを願っています。
 

2014年4月7日月曜日

KSCかたくりハイキング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 寒の戻りとなったきのう,KSCでは岐阜県可児市の鳩吹山(はとぶきやま)へハイキングに行ってきました。KSCのハイキングはこれで3回目ですが,今回は

・春先の里山の植物であるカタクリの花を見る
・鳩吹山に登って景色を楽しむ
・犬山の街並みを散策する

という計画でした。

 集合場所の名鉄広見線可児川駅に集まったのは,学生さん4名を含む8名。正面にはこれから登る鳩吹山が見えています。
この時点で学生さんから
「あんな高いところまで登るんですかっっ!?」
との声が。標高差 “たったの” 250 m なんですが・・・(苦笑)

 道端を見るとたくさんのタンポポが咲いています。よく見るとそれは,今や少なくなってしまった "ニホンタンポポ" でした。近くに "セイヨウタンポポ" も咲いていて,その区別の仕方を小野先生がレクチャーしています。

 空地には馬がつながれていたりして,何かありそうだと思っていたら・・・ 
今日はお祭りの日だったのですね~
 
 やぶさめなんて実際に見たことがないので,これはおもしろそうです。計画を変更して,15時からというお祭りに行ってみることにしました。

 さて,カタクリの群生地に着きました。ここでは2年前から "かたくり祭り" というのをやっているのですが,今年のそれは先週の話。一週間過ぎると花はだいぶんお疲れな感じになっていました。それでもこれだけの群落は壮観です!
里山の森の下に広がるカタクリの花!

 まだまだ元気な花をさがして写真を撮ってみました。
きれいですね~!

 カタクリの花を楽しんだ後は,鳩吹山へ登ります。最近整備された急な登山道を登って行くのですが,こんな花が咲いていました。葉などを詳しく見ていないのでわからないのですが,ヒカゲツツジでしょうか
クリーム色の花のツツジです

 斜面の急な登りから,尾根歩きに変わりました。振り返ると可児市・美濃加茂市の街並みが一望でした
こんなに登ってきたんだね~

 カタクリ群生地からゆっくり歩いて一時間,標高 313 m の鳩吹山の頂上に到達しました!
眼下に木曽川と美濃加茂市の街並みです

 南の方を見ると,遠くに名駅のビル群が見えました。左からスパイラルタワー,ミッドランドスクエア,セントラルタワーズ,ルーセントタワー,ですね。

 頂上から少し下ったところに小屋があり,そこでお昼にしました。天気はいいのですが,風が冷たくてかなり寒く感じます。この山一帯は火気厳禁なので,ガスバーナーでお湯を沸かすことができません。温かいラーメンやコーヒーなどを作れないのがとても残念です

 午後1時,もと来た道を下っていきます。山登りの事故は登りよりも下りで多く発生しています気をつけてゆっくりと下ります

 無事にカタクリ群生地まで下山し,近くの産直市場で時間をつぶして,いざ,やぶさめを見に!
 が,朝馬がいたのは全然関係のない場所であることがわかり(ガーン),地元の人に会場の神社の場所を聞いて駆けつけていくと・・・
参道を馬が駆け抜けている!

 おぉ,なかなか見られない光景です! あれっ? でも弓を持っていないよね? 練習かな?と思っていたらこれでおしまいとのこと。やぶさめと言いつつ,的に矢を射るのではなく,何か物を投げて当てる神事だったそうです

 でも朝見た祭りのポスターの絵は,弓持ってるんだけどなー(笑)

 と,いろいろ見たところでハイキングはおしまい。可児川駅で解散となりました。個人的には楽しいハイキングでしたが,またみなさんの希望を聞いて企画したいと思います!